ドジャース、球団史上初のWS連覇!延長11回の死闘で感情がなくなる

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見ましたか!?今日のワールドシリーズ第7戦!

もう、言葉になりません。ドジャースが延長11回の末に5-4でブルージェイズを破り、球団史上初のワールドシリーズ連覇を達成しました!

中3日で先発した大谷翔平選手は、初回から調子が出せていない感じで2回のピンチはなんとか凌ぎましたが、3回に3ラン被弾。ここで降板となりました。「ああ、とうとう大谷さんが打たれた…」しかも大事な最終戦。3回とは言え、強いブルージェイズを追い抜くことは不可能では…とまで思ってしまいました。

でもドジャースは諦めない。4回にテオスカー・ヘルナンデスの犠飛で1点を返し、6回にはエドマンの犠飛で1点差に迫ります。7回にヒメネスのタイムリーで2点差に広げられ、やっぱりダメか…と思うも、8回にマンシーのソロホームランで再び1点差。もう一進一退の攻防で、心臓はバクバク。でもちょっと諦めてしまうような感覚も…

そして9回。1点ビハインドで迎えた最後の攻撃、1死走者なしで打席に入ったのがベテラン内野手のミゲル・ロハス。約3週間ぶりのスタメン出場でしたが、ロハスは相手クローザーのホフマンの球を完璧に捉えて、レフトスタンドへ!同点ホームラン!敵地が一瞬で沈黙し、ドジャースベンチは祭り騒ぎ。大谷も絶叫しました。

このロハス選手はベテランで見た目や表情が怖いのですが、とても熱い男で守備も一流。周りからは師匠的な存在でありドジャースの守備の要とも言える方です。とにかく泥臭くプレーをする姿が私も好きで、バッターとしてはなかなか打てていなかったので、あの本当に欲しい1本の場面でそれをやってくれたことに感動しました。

その9回裏、1死満塁の大ピンチ。この時もロハス選手のホームへの送球のおかげでサヨナラのランナーを紙一重でアウトにしたんです。1人でチームを同点に導き、1人で逆転勝ちを阻止した…あまりにもすごすぎます。

10回も山本は続投し、三者凡退。そして延長11回表、2死走者なしの絶体絶命の場面で、打席に入ったのがウィル・スミス捕手。スミスは相手投手ビーバーの浮いた変化球を完璧に捉えて、レフトスタンドへ!勝ち越しホームラン!この試合初めてのリード!女房役が、投手の魂の投球に応えたんです。なんと言ってもすごいのはシーズン中も打率3割近く打っている「打てるキャッチャー」。野球は花形であるピッチャーに注目がいきますが、キャッチャーも同じぐらい重要な役割。ピッチャーの能力を引き出すのもキャッチャーの仕事です。他の野手は自分の所に打球が来ない時は動かずに済みますが、キャッチャーはピッチャーが変わろうともずっと球を受け続け、そして時にホームに飛んでくる球とランナーとの一瞬の戦いになり、盗塁さえも阻止しなければいけません。そんな大変なことをしながらこれだけのバッティング能力があるだけでもすごいのに、試合を決める1撃を打つなんて…すごすぎます…

11回裏、山本は続投。1死一、三塁のピンチを背負いますが、パヘスがキケと衝突しながらもスーパーキャッチ。このプレイも凄かった。普通だったら頭を越えようかという打球を絶対に逃してはなるものかと2人が猛烈なダッシュで追いかける。しかもぶつかると普通は落球してしまいますが、しっかりホールド。パヘスはシーズン中はよく打っていたのですが、ポストシーズンでは打率1割いかないぐらいに調子が出ていなかったので、ここで絶対に落とせない守備をキメることができて良かった。

そして最後の打者カークを遊撃ゴロに打ち取り、ゲッツー!ゲームセット!山本由伸が2日連続の登板で最後まで投げ抜いて、胴上げ投手になりました。ワールドシリーズ3勝目、防御率1.02。文句なしのMVPです。

この試合、大谷は投げては3失点で降板したけれど、打者としては5打数2安打の活躍。ロハスの奇跡の同点ホームラン、スミスの決勝ホームラン、マンシーの追撃ホームラン、山本由伸の連投での神リリーフ、パヘスやロハス、キケの守備でのファインプレー。そして最後のベッツの併殺とそれをしっかり取ったフリーマン。誰か一人が調子が悪くても、誰かがヒーローになって救ってくれる。本当にチーム一丸のチームです。

このドジャースというチームは本当に1人1人を覚えたくなるほど個性があるいいチームなんです。みんなで喜んでいる姿を見ると「自分もそこに混ざりたい」と思わせる魅力があるんですよね。本当に最高のチームでした。

そして、ブルージェイズ。本当に強敵でした。個人的には、打ち過ぎて怖かったし守備のうまさもやばい…あの強力打線、特にゲレーロJr.やスプリンガー、ビシェット。一発の怖さを常に感じさせるのにチーム一丸となって点を取りに来るとにかく怖い打線でした。32年ぶりのワールドシリーズ進出で、あと一歩のところまで来ていた。

試合が決まった時、ゲレーロJr.がベンチで涙を流していました。他のブルージェイズの選手や観客の表情。その姿を見て、切なくなりました。あれだけ頑張って、あれだけ打って、それでも届かなかった。勝負の残酷さと美しさを同時に感じた瞬間でしたね。ブルージェイズの選手たち、本当にお疲れ様でした。素晴らしい戦いをありがとう。

それにしても、このワールドシリーズ、毎試合毎試合がすごい展開でしたよね。普通、決勝戦って意外とあっさり終わることも多いじゃないですか。準決勝の方が見応えがあったりして。でも今回は違った。第1戦から第7戦まで、全ての試合にドラマがあって、最後の最後の試合にも、これでもかというほどのドラマが詰まっていました。もう感情がおかしくなるぐらい、とにかくすごかったです。

世界一連覇、本当におめでとうございます!(^^)

明日から試合がなくなる喪失感をどうしようかと思う気持ちと、仕事にもっと集中でき、いただいたパワーでより仕事や運動にも良い影響ができるのではと思う気持ちが混ざって複雑です(笑)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長崎大学経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。