ホームページの新着情報は、画像付きで載せるべきか?

2975文字 Blog, Web

ホームページのトップページには、新着情報やお知らせ、ブログなど、自分たちで投稿できるコンテンツが置いてあることが多いです。

皆さんもいろいろなサイトを見たことがあると思いますが、その見せ方は実に様々です。今日は、この新着情報の「見せ方」について考えてみたいと思います。

まず大きく2種類に分けられる

新着情報やお知らせの表示方法は、まず大きく2種類に分けられます。

それは「画像付き」と「画像なし」です。

画像付きのタイプは、記事ごとにサムネイル画像が表示されていて、パッと見て何の記事かイメージしやすいですよね。一方、画像なしのタイプは、テキストだけがすっきりと並んでいます。

そして、それ以外にも表示する要素として、投稿日時、記事のタイトル、カテゴリー、記事の詳細の抜粋などがあります。

サイトによって、これらを全部載せているところもあれば、タイトルと投稿日だけ載せているところもあります。本当に様々なパターンがあるんです。

では、どの見せ方が良いのか?

「結局、どの見せ方が正しいの?」と思われるかもしれませんが、もちろん正解は一つではありません。

サイトの目的や、更新頻度、扱っているコンテンツの種類によって、最適な見せ方は変わってきます。

でも、それぞれのメリット・デメリットを知っておくことは大事です。

画像付き・全部載せパターンのメリットとデメリット

まず画像も載せて投稿日時も、タイトルも、記事の抜粋も、全部載せているパターンです。

このパターンのメリットは、情報がしっかり載っていて、詳細ページに興味を持ちやすい要素が増えることです。「これは何の記事だろう?」というのが一目で分かるので、クリックしてもらいやすくなります。

でも、デメリットもあります。

例えば、それが縦に8件くらい並ぶと、情報量が多すぎて結局どの記事を見ればいいか分からなくなってしまいます。しかもトップページが縦に長くなりすぎて、ユーザーが見なくなってしまう可能性もあります。

「情報が多すぎる」というのは、意外と問題なんですよね。

画像なし・最低限パターンのメリットとデメリット

逆に、画像なしで投稿日時とタイトルのみが並んでいる表示はどうでしょうか。

このパターンのメリットは、すっきりしていることです。たくさんの記事を一度に表示できるし、見やすい。

でも、デメリットもあります。

内容が薄く感じてしまい、その記事自体の魅力が伝わりにくい。

さらに文字ばかりが並んでしまい、詳細ページにクリックしたくなる意欲が失せてしまうんです。特に、タイトルだけでは内容がイメージしにくい記事だと、スルーされてしまう可能性が高いです。

状況に応じた使い分けが必要

ここまで極端な例を2つ挙げましたが、大事なのは「状況に応じて見せ方を変える」ということです。

例えば、こんな使い分けが考えられます。

お知らせや新着情報など、最低限伝えたいものは、テキストベースで投稿日時とタイトルだけにする。それを最新3件から5件くらい載せておいて、「もっと見る」「一覧へ」といったボタンで、過去の記事一覧に飛ばすようにする。

これなら、すっきりしていて、トップページが長くなりすぎません。

一方、ブログやイベント情報など、見てもらいたいコンテンツであれば、画像付きで、タイトルと投稿日時、記事詳細の抜粋が表示されているものを並べると親切です。

ただし、ここで注意が必要なのは、一度に載せる件数です。4件から8件くらいになると、内容が多くなりすぎてユーザーは見にくくなってしまいます。

スッキリと見せながら、たくさん載せる工夫

「数は多く載せたいけど、なるべくスッキリ見せたい」という場合もあるでしょう。

そんな時は記事詳細の抜粋は載せずに、画像付きで投稿日時とタイトルのみにするという方法があります。

これなら、画像があることで視覚的に分かりやすく、それでいてスッキリしています。たくさんの記事を見せながらも、ごちゃごちゃ感を抑えられるんです。

OrangeShareサイトの例

ちなみに、弊社のサイトではどうしているかというと、最初にブログを最新8件表示するようにしています。

しかも画像付きで投稿日時とタイトル、そして記事の抜粋まで載せています。つまり、一番しっかり載せているタイプです。

これまでの話の内容から言うと、情報量が多くなりすぎるパターンですよね。

でも、弊社の場合は「ブログコンテンツをしっかりいろいろと見てもらいたい」という意図があるので、ここはあえて情報量多く見せているんです。

ただし、なるべくごちゃごちゃ感を抑えるために、レイアウトや文字のサイズを調整して、クリックして詳細に行きたくなるような工夫はしています。

また、ブログの下の方には、テキストベースの簡単な事例情報も載せています。「どこの地域の、どの業種のホームページ作業をしたか」というのを簡単に載せていて、上にあるブログとは緩急をつけてスッキリとした内容にしています。

ブログで詳しく読んでもらいたい情報と、さらっと知ってもらいたい実績情報を、見せ方を変えて掲載しているわけです。

サイトの目的によって見せ方を変える

このように、サイトで見せたい意図や更新頻度などによって、その見せ方はそれぞれのサイトで変える必要があります。

例えば、こんな判断基準が考えられます。

更新頻度が低い場合(月に数回程度)は、画像付きでしっかり見せた方がいいでしょう。せっかく更新したのに、テキストだけだと気づいてもらえないかもしれません。

更新頻度が高い場合(毎日や週に何度も)は、シンプルな表示の方がいいかもしれません。情報量が多すぎると逆に見づらくなってしまいますから。

ブログや読み物コンテンツは、画像や抜粋があった方が、読みたくなります。

お知らせや営業日のお知らせなど、事務的な情報は、シンプルでOKです。

イベントやキャンペーンは、画像があった方が目を引きます。

迷ったら、ユーザー目線で考える

最終的には、「ユーザーにとって分かりやすいか」「クリックしたくなるか」という視点で考えることが大事です。

自分がユーザーだったら、どの見せ方が見やすいか。どんな情報があったら、詳細を見てみたいと思うか。

それを考えながら、自分のサイトに合った見せ方を選んでいくといいと思います。

それでいても弊社のサイトのように、自社の意図を持ってそれらのルールを覆すようなケースもありますので、

自社でやりたい見せ方 × ユーザー目線

で考えると良いでしょう。

私たちも一緒に考えます

「うちのサイトはどんな見せ方がいいんだろう?」と迷われている方がいらっしゃれば、お気軽にご相談ください。

サイトの目的や扱っているコンテンツ、更新頻度などをお聞きして、最適な見せ方を一緒に考えさせていただきます。

ホームページは作って終わりではなく、運用していく中で改善していくものです。新着情報の見せ方一つでも、ユーザーの行動は変わってきます。

小さな改善の積み重ねが、大きな成果につながっていきますよ(^^)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長崎大学経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。