巧妙な『なりすましメール』に注意です！

最近、色々な所から『なりすましメール』に関する被害の報告を聞いています。

個人・法人関係なく、自分のメールにEmotet（エモテット）など、色々な手段でスパムメールが届いているようですので、注意してください。

なりすましメールの手口

最近のなりすましメールの例として下記に挙げます。

• 差出人名が、これまでやりとりをしたことがある人の名前に化けている
  例）河野@株式会社OrangeShare
• 件名がこれまでやりとりをした件名に化けている
  例）先日納品したWebサイトの納品について

以上のように差出人になじみのある所からのメールになるため、思わず開いてしまいがちです。
また、巧妙になっているのはそれだけでなく、件名までこれまでにやりとりをした内容などで入ってくることですね。

これによりメールをクリックしてしまい、中に入っている添付ファイルまでクリックしてしまうケースが増えています。

このようなケースが私のお客様でも何件かお聞きし、私も調査やメールサーバー会社、Googleともやりとりをし、見解や対策を下記に記載します。

最近のなりすましメールの見解

• 実際にその差出人が送っているのではなく、スパムメールを送っている者がプログラムで受信者がこれまで受けたことがある差出人や、件名を自動で引用している
  →なので送信者に問題があるわけではない
• ランダムに送っている
  →受信者にも問題があるわけではない

なりすましメールの対策

現段階で分かっている『なりすましメール』の対策方法を教えます。

送信元メールアドレスを確認する

できれば怪しいメール自体を開かない方が良いのですが、なかなか判断がつかないこともあります。（添付ファイルは絶対に開かないでください。）
ですので、メールを開いた後にメールの上部に差出人情報がありますのでその送信元を確認してください。
なりすましメール差出人が知っている人の名前でも、送信元メールアドレスが全く違う所から送っています。なので、届いたメールの送信元を確認するようにしてください。

下図はなりすましではない、正常なメールの例です。

ここで注意ですが『メール本文』に入っている送信元情報は参考にしないでください。

本文内に入っている情報は、スパムメールを送る者がプログラムを使って正しいメールアドレスを載せていることがありますので紛らわしくなってしまいます。

しかし、送信元の情報は書き換えるのが難しいため、なりすましメールかを見分ける判断となります。

なりすましメールのメールアドレス例
dm6seguros@dm6.com.br

このメールアドレスは実際に弊社に届いたなりすましメールアドレスです。
差出人情報は弊社のお客様からでしたがメールアドレスが全然違うものでした。

なりすましメールのメールアドレスはこのように不自然な文字の羅列のものが多いです。

補足ですが、この送信元メールアドレスさえも差出人と同じ正しいメールアドレスの場合があります。
この場合は差出人のPCやメール等がウイルス感染して乗っ取りなどを受けている可能性がありますので、送り主に教えてあげると良いと思います。

まとめると、

差出人名が知っている所からでも、送信元メールアドレスが同じかを確認する。
→違えばなりすましメールの可能性が極めて高いので、メールを開かずに無視する。
→同じであれば送信元（差出人名に載っている知り合い）に教えてあげる。差し出し主がウイルス感染している可能性があるので教えておく

怪しい添付ファイルは開かない

例え知り合いからのメールでも『なりすましメール』は不自然な内容のメールが多いです。
少しでも「ん？」と思うようなメールの添付ファイルは開かないようにして、送り主に連絡をして聞くのも良いと思います。

ウイルスセキュリティソフトを入れておく

今ではご家庭のPCでもウイルスセキュリティソフトを入れているとは思いますが、ソフトを最新にしていれば、フィルタ機能で迷惑メールと判断してもらえるようになります。（添付ファイルの中身をスキャンしたソフトが判断してくれます。）

ですので、入れてない人はソフトの導入を。
入れている人は最新の状態になるように更新しておいてください。

Gmailなどの高機能メールを使用する

この方法は意外と思われるかもしれませんが、GmailはGoogleのメールであり無料ですが高性能です。
Gmailに届いたなりすましメールはGoogleが判断してくれて迷惑メールフォルダに入れたりアラートを出してくれます。

下図は弊社のGmailに届いたなりすましメールのアラートです。

以上です。
なりすましメールは誰にでも届く可能性があるので、人ごとだと思わずに注意していきましょう！