野球に興味なかった私が大谷翔平のファンに。そしてそこから学んだ「人を動かす魅力」の話

4327文字 Blog, Private, シリーズ『学び』

朝起きると布団の中でニュースサイトを見るのを日課にしています。その中でチェックしているのが、ドジャースの大谷翔平選手のこと。朝起きると大谷さんの結果が出ていることがあるので、それも含めてニュースを見るようにしているんです。

今朝のニュースは…最高でした♪

今日は大谷さんはピッチャー登板の日で、ドジャースでは2回目。今回も1イニングのみでしたが、2三振無失点で抑えることができました。前回が初登板よりも良くなっていてそれだけでも興奮するのに、そのあとのバッティングでも魅せてくれたんです!

まずは、満塁のチャンス。なかなか満塁などのチャンスで打てなかったのですが、走者一掃の3ベースヒットを打ち、さらに次の打席では2ランホームランを打つことができました!ホームランも8試合ぶりで色々なことが「待望」だったんです。

そして、チームメイトのマンシーが満塁弾で逆転し、さらに2打席連続ホームラン、しかもスリーランホームランと1人で7打点も稼いで逆転に繋がったすごさ。
大谷さんも5打点と嬉しいばかりの結果となって今日はウキウキ気分で仕事をはじめることができました。

ここでブログを終えても良いぐらいに個人的には満足しているのですが、せっかくなので皆さんにも何か足しになることを語りたいと思います。

野球に興味がなかった30ウン年間

数年前まで私はプロ野球を見る習慣もなく、正直言ってまったく関心がありませんでした。

そんな私が今、大谷翔平選手の試合を楽しみに見てドジャースの他の選手の名前まで覚えている。一体何が私を変えたのでしょうか?

今回は、一人の男が無関心だった人間を熱狂的なファンに変えた「人の魅力」について、そしてそこから学んだビジネスにも通じる大切なことについて書いてみたいと思います。

きっかけは「心地良いニュースの連発」

以前からサイトでさまざまなニュースを見ていた私ですが、日によってはゲンナリしてしまうニュースが多い日ってありますよね。悲しい、怒り、退屈など、その日起こったことなのでそんな日があるのも仕方はないんです。

ですが、そんな中唯一ニュース欄を明るくしてくれる内容が「大谷さんのホームラン」だったんです。
ただ、1発や2発打っただけではニュースにはなりませんし、私も反応はしません。

それがエンゼルス時代、毎日のようにホームランのニュースで賑わせていた6月があったんです。その時に、「えっ!?こんなにホームランってポンポンでるっけ?」と興味を持ちはじめたんです。

野球の華といえば、素人目からすればなんといってもホームラン。私からしてもホームランを打ちまくるということはすごいな〜と思ったんです。
また、私も趣味ではありますがスポーツをする身で、どうやってプレイを良くするか、結果を良くするかということを日頃から考えていたため、このホームラン連続のニュースが頭に入ってきたんだと思います。

さらに160kmの急速を投げるピッチャーでもある。実は大谷選手が日本のプロ野球時代で二刀流として活躍していたことをほぼ知らなかったんです。

メジャー挑戦の初年度には新人賞をとったような…そのぐらいぼんやりとは認識はしはじめていましたが、その時もまだ興味を持つまではいかず。

ところがホームランを打ちまくっているのと、ピッチャーまでやって結果を残しているということが異常であることに気づき、エンターテインメントとして見るのも楽しみになったのと、スポーツ選手としてもものすごい存在だという認識を与えてくれたんです。

高校野球ではエースピッチャーで4番打者なんてこともあります。高校野球でもかなりすごいことですが、二刀流をやっている選手は少なくはないはずなのですよね。それがプロでもやっている、さらにメジャーでもやっていて、さらにさらにすごい結果を残しているとなると異次元の話なんです。

私もバドミントンを長年やっていますが、高校や大学の時はシングルスもダブルスに出ている選手はたくさんいて、その両方で結果を残す人達ももちろんいました。ですが、やはり実業団になるとシングルのみ、ダブルスのみとなり、両方で活躍している選手は私の知る限りではいません。

つまりそれほどの世界になると片方に絞るのは当然で、その中でも結果を出すことが難しい厳しい世界ということなのです。

しかもバドミントンはシングルとダブルスは人数やコートのサイズが少し違えど、ラケットを振ってシャトルに当てるということは同じです。(もちろん打ち方もフットワークも戦略も変わってはきます。)

ですが、ピッチャーはボールを投げる。そしてバッターはボールを打つですからね。全く違う動きなのですよ。これを世界のトップ争いでどちらも突出できるというのは「すごい」の10乗ぐらいのすごさなのです。(←語彙力)

とにかくスポーツ選手としても飛び抜けてすごい人だと思う一方で、シンプルに「心地良いニュースを届けまくってくれる存在」ということで私に刺さりまくったということなのです。

ちなみに大谷選手は足も速く、盗塁数もすごいですよね!昨年は50-50(54HR-59盗塁)を達成し話題にもなりました。

投げて打って走れる超絶「ヤバい」選手なんです。そんな中迎えたWBC2023…あれは漫画よりも漫画でしたね…すごかった。

好きから派生していく知識

はじめは野球の知識も全くありませんでした。もちろん最低限のルールぐらいは分かります。ですがホームランを年間何本打つとすごいと言われるのか…そんな塩梅も分かりません。DHって何?ポストシーズンって何?というレベルです。

興味の力ってすごいなと思うのがその対象だけでなく、その周りのことも知りたくなるんです。だから打率、打点はどのぐらいいくとすごいのか、メジャーで活躍したイチロー選手や松井選手と比べてどうなのかとか、どんどん野球の知識が広がっていました。

さらには、ベッツやフリーマンはこれまで活躍してきたすごい選手ということを序盤に認識し、いつしかそれ以外のT・ヘルナンデス(テオヘル)、パヘスやマンシー、エドマン、スミス…などスタメン選手がどんな選手で最近の調子はどうかということまで頭に入ってきました。

個人的には大谷選手がホームランを打ってベンチに帰って来た際にテオヘルが満面の笑みでひまわりの種を投げてくれる所と、昨年のワールドシリーズ優勝カップを持った時のうっとりした顔が好きです(^^)

とにかくこういった話題にはうとかった私がここまで語れるのは自分でも驚きなんです。

これが例えば人に「野球面白いよ」とか「大谷選手すごいよ」と言われてもきっと興味は持たなかったと思います。

自分が刺さる何か×その回数×タイミング

これらの要素が合わないと「ハマる」とはならないんですよね。それがハマってしまった。本当にすごいことだと思います。

大谷選手が教えてくれた「人を動かす力」

この体験を通じて、私は「人を動かす力」について深く考えるようになりました。

大谷選手が私の心を掴んだのは、決して派手なパフォーマンスや言葉ではありませんでした。むしろその逆。謙虚で、誠実で、ただひたすらに自分の仕事に集中している姿でした。

1. 圧倒的な実力による説得力

まず何より、結果を出し続けていること。口先だけでなく、行動と結果で示している。これが一番の説得力です。

2. 謙虚さと向上心

どれだけ結果を出しても驕らず、常に向上を目指している姿勢。これが多くの人の共感を呼びます。

3. 周りへの敬意

チームメイト、対戦相手、ファン…すべての人への敬意を忘れない姿勢。これが人を惹きつける魅力になっています。

4. 言葉より行動

多くを語らず、ピッチング、バッティング、そして日常の振る舞いで全てを表現している。仲間達と楽しそうにしている姿も最高です。

これぞスポーツの醍醐味

大谷選手を通じて、私はスポーツの本当の醍醐味を知りました。

それは単なる勝ち負けではなく、「人間の可能性」を見ることなのかもしれません。「普通はできない」とされていることを、努力と才能で実現してしまう。その姿を見ることで、観ている私たちも「自分ももっと頑張れるかも」と勇気をもらえる。

そして、「良いニュースで元気をくれる」。これもとても大きいです。

また、一人の魅力的な選手が、人をワクワクさせ、そして周りの選手や、さらにはスポーツ全体の魅力を引き出していく。まさに「良い影響の連鎖」を目の当たりにしました。

興味を持つことで見える世界

大谷選手のおかげで、私は野球という新しい世界を知りました。そして、興味を持つことで見える景色の豊かさも実感しました。

「知らない」「興味ない」で片付けてしまうのは簡単です。でも、ちょっとしたきっかけで心を開いてみると、思いがけない発見や感動が待っているかもしれません。

これは野球に限った話ではないでしょう。新しい技術、新しい考え方、新しい人との出会い…。先入観を持たずに向き合ってみることで、世界はどんどん広がっていくのだと思います。

魅力的な人になるために

大谷選手を見ていて思うのは、「魅力的な人」になるために特別なカリスマ性は必要ないということです。

必要なのは

  • 自分の仕事に真摯に向き合うこと
  • 結果を出すための努力を続けること
  • 周りの人への敬意を忘れないこと
  • 謙虚さを保ち続けること

これらは、私たちにもできることです。特別な才能がなくても、日々の積み重ねで身につけられる魅力があるのだと、大谷選手が教えてくれました。

一人の力が世界を変える

野球に興味がなかった私を、今では立派な大谷ファン、そしてドジャースファンに変えてしまった大谷翔平選手。

彼の魅力は、野球という枠を超えて、多くの人に影響を与えています。「不可能」と思われていたことを実現し、国境を超えて愛され、そして周りの選手や競技全体の魅力も引き出している。

まさに「一人の力が世界を変える」を体現している人だと思います。

私たちもそれぞれの場所で、それぞれのやり方で、誰かの心を動かし、良い影響を与えられる人間になりたいですね(^^)

<追伸>
興奮して書いたらこれまでにない4000文字以上の記事になっていました(汗)
私に文字数を忘れて書くことに没頭させてくれる大谷選手…すごいです(ドヤ顔で)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長大経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・動く・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。