ホームページデザインの提案で「いいですね!」と言われる喜びと意義

2262文字 Blog, Private, シリーズ『学び』

最近、嬉しいことがありました♪

ホームページのデザインを初めて提出した時に、「いいですね。これでお願いします」という返事を、度々いただけるようになったんです。これって、本当に嬉しいことなのですよね。

1発目の提案でほぼOKの意義

デザインの仕事をしていると、初回の提案がとても大切だと感じます。

もちろん、そこから修正を重ねていくのが普通ですし、完全にそのまま進むことはほとんどありません。でも、最初の提案でお客さんに「おっ、いいじゃん」と思ってもらえるかどうかで、その後の流れが大きく変わるんです。

逆に、初回の提案が全然イメージと違うものだと、お客さんも「本当にこの人に任せて大丈夫かな」と不安になってしまいます。そうなると、その後の修正も大変になりますしね。

お客さんの”想い”を受け取り、「想像する」

では、どうやって初回の提案で良い反応をもらえるようにしているのか。

それは、お客さんと話をして、想いの部分をしっかり受け取ることです。

「どんなホームページにしたいですか」と聞くと、多くの人は「カッコイイ感じで」とか「信頼できる雰囲気で」とか、抽象的な答えが返ってきます。それはそれで大事な情報ですが、それだけでは足りません。

普段から想像力を豊かにしている私としては、「少しの言葉から想像を膨らませる」ということを意識しています。

「どんなお客さんに来てほしいか」 「競合他社と比べて、何が強みか」 「お客さんにどう思ってもらいたいか」 「最終的に、どんなアクションをしてもらいたいか」

これらのことを直接聞くこともありますが、いきなり聞かれても答えられない場合もあるので、聞かない場合も多いです。

なので私が想像を膨らませてその先を見つめてデザインする。それを見せた時にお客さんから「そうそう!こういうことが言いたかったんだよ」と言ってもらうことが重要なのです。

例えば、「信頼できる雰囲気で」と言われた時。

単に青色を使って堅実なデザインにするだけでは足りません。なぜ信頼を感じさせたいのか。それは、お客さんが不安を感じやすいサービスだからかもしれません。それなら、実績や事例を前面に出すべきかもしれません。あるいは、スタッフの顔写真を入れて、人の温かみを感じさせる方が良いかもしれません。

こんなふうに、お客さんの言葉の奥にある意図を汲み取って、形にしていくんです。

お客さんの喜ぶ姿が嬉しい

そうやって作ったデザインを提出して、「いいですね!」と言ってもらえた時。

お客さんが喜んでいる姿や感想を聞くと、こちらもとても嬉しくなります。そして、ますますその案件を頑張ろうと思えるんです。

「この人は、私たちのことを本当に理解してくれている。理解しようとしてくれている」

お客さんにそう思ってもらえたら、その後の仕事がとてもスムーズになります。信頼関係ができるからです。

良い土台が生まれる

初回の提案が良いと、もう一つ良いことが起こります。

それは、お客さんがそこからさらに発展した内容や、自分たちの想いというものを改めて考えることができる、ということです。

デザインを見て、「あ、こういう感じなんだ」と具体的にイメージできると、お客さんも「だったら、こういう情報も入れた方がいいかも」とか「こっちの言い回しの方が、うちらしいかも」とか、新しいアイデアが出てくるんです。

そのままオッケーな部分もあれば、それを見たからこそ、自分たちのことをもう一度考えて意見を出し合い、伝え直してくる。

こうやって、良い土台の上にさらに良いものを積み重ねていくことができるんです。

ホームページは対話から生まれる

こんなふうにして、ホームページが出来上がっていきます。

最初から完璧なものを作ろうとするのではなく、お客さんと対話しながら、少しずつ形にしていく。初回の提案が良い土台になって、そこから修正を加えて、最終的にホームページが完成する。

そう考えると、本当に奥深い仕事だなと思います。

デザインは問題解決

デザインって、単に見た目を整えることだと思われがちです。

それももちろん大事です。整った見た目は良い印象を与えることができますからね。

でもそれだけではなく、デザインは問題解決の役割も担っているということ。

お客さんが抱えている課題は何か。どんな人にどう思ってもらいたいのか。そして、最終的にどんなアクションをしてもらいたいのか。

これらの問題を、視覚的に、そして使いやすい形で解決する。それがデザインの本質だと思っています。

だから、初回の提案で「いいですね」と言ってもらえるのは、単にデザインが気に入られたということではなく、お客さんの課題を正しく理解して、その解決策を提示できたということなんです。

これからも

最近、初回の提案で良い反応をもらえることが増えてきました。

これは、これまでの経験が積み重なってきた結果なんだと思います。お客さんとの対話の仕方、質問の仕方、思いの汲み取り方、想像力、そして形にする力。少しずつ、成長してきたのかなと感じています。

でも、まだまだです。

すべてのお客さんに、初回の提案で「完璧!」と言ってもらえるわけではありません。まだ修正が必要なことも多いです。

これからも、お客さんの思いをしっかり受け取って、その先を想像して、質の高いホームページを作っていきたいと思います(^^)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長崎大学経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。