インフルエンザB型の「二段構え」に沈む。健康という名の奇跡を噛み締めて

この数日間全く起き上がれずでした。原因はインフルエンザB型。昔のイメージだと、B型はA型ほど熱が上がらず、しつこさはあるものの症状は比較的軽い……なんて言われていた気がしますが、今年の流行はどうやら様子が違っていたようです。私の周りでも「しっかり39度近くまで上がって、数日間はキツい」という声を耳にしていましたが、まさにその通りの展開となりました。
特にネットの情報を見ていて「嫌な予感がするな」と思っていたのが、インフルB特有と言われる「熱の二峰性(にほうせい)」、つまり二段構えの攻撃です。一度微熱が出て「あ、これなら1日で治るかも」と油断させておいてから、数日後に本番の激痛と高熱が爆発するというパターン。私の場合もこれにぴったり当てはまってしまい、週明けから起き上がれないほどの絶望に叩き落とされました。
喘息持ちの宿命:カロナールとの孤独な戦い
熱が8度を超え、いよいよ病院に行こうと思ってもまず体が動かない。水分補給すらままならず、トイレに行くのも一苦労。ようやくカロナールを飲んで動けるようになり、検査を受けた結果は間違いなく「インフルエンザB型」でした。
ここで私にとって一番の難所が訪れます。私は喘息持ちのため、解熱鎮痛剤として一般的な「ロキソニン」などが使えません。副作用のリスクを避けるために処方されるのは、昔からカロナール(アセトアミノフェン)です。もちろん素晴らしい薬なのですが、私にとっては効き目が非常に緩やかで、いわば「100の痛みが80になる」程度の感覚。熱もガツンと落ちるわけではなく、ずっと痛いまま夢でうなされながら数日間を過ごさなければならないのです。これが本当に本当にしんどい。
咳が続きすぎて気管が損傷するような痛みがあり、痰がらみのぜーぜー呼吸で肺は苦しく、普段は起こらないような頭痛まで加わる。さらには私特有の悩みですが、横になっていると重なっている膝が激痛になり、冬なのに足が燃えるように熱くなる「バーニングフィート」のような状態。ハーフパンツで足を出しながら寝るのですが、膝が汗でくっつく不快感と、追い打ちをかけるような冬恒例の「霜焼け」……。頭の先から足の先まで、文字通り「しんどいの塊」になってしまいました。
そもそも、なぜ「A型」と「B型」があるのか?
ここで少し、今回私を苦しめたインフルエンザについて調べてみました。インフルエンザウイルスには大きく分けてA・B・Cの3つの型があります(D型もありますが主に家畜)。
- インフルエンザA型: ヒト以外にもカモやブタなどの動物に感染し、変異が激しいのが特徴。世界的な大流行(パンデミック)を起こすのは主にこの型です。
- インフルエンザB型: ほぼヒトの間だけで感染し、A型に比べると変異は緩やか。以前は「A型より軽症」と言われることもありましたが、実際には今回のように高熱や消化器症状(腹痛など)が強く出ることも多く、決して侮れません。
ちなみに、「コロナとインフルの同時感染」というのも、稀ではありますが現実に起こり得るようです。どちらかのウイルスに感染して免疫が低下しているところに別のウイルスが入り込む、あるいは同時に感染するケースです。想像するだけで恐ろしいことですが、日頃の抵抗力がいかに重要かを痛感させられます。
なぜどのウイルスでも「同じ症状」になるのか?
私の場合、新型コロナ、インフルA型、B型。どれにかかっても、そしてコロナワクチンであっても、私の症状が似通ってしまいます。調べるとこれも理由があるようです。ウイルスそのものが悪さをしている部分もありますが、実は「高熱や節々の痛み」の正体は、体がウイルスと戦っている証拠(免疫反応)だからです。
体内に侵入した敵を追い出そうと、免疫細胞が「サイトカイン」という物質を出し、体温を上げてウイルスの増殖を抑えようとします。つまり、どのウイルスが来ようとも、私の体が「全力で燃やして倒す!」という同じ戦法を選んでいるため、結果として現れる症状が似通ってくるのです。特に普段痛めている首や腰に激痛が走るのは、体全体の炎症反応が弱い部分に集中してしまうためだと考えられます。これを見て納得がいきました。
かつてコロナワクチンを摂取した際、私は自分の体に「これは本番ではなくて準備だから反応しなくていいからね」って体に言い聞かせたのですが、言った甲斐もなく高熱が出て節々の激痛になりました。私の体はすべてこの方法で対処しようとしちゃうんでしょうね(泣)
「生きること」を考えさせられた数日間を経て
今回の闘病生活は、大げさではなく「生きることとは何か」を真剣に考えさせられる時間でした。健康であることの素晴らしさは常に意識しているつもりでしたが、これほどまでに心身を削られると、「このままこの苦しみが続くのではないか」と、精神的にもどん底まで追い詰められてしまいます。
世の中には、こうしたレベルの痛みや苦しみを抱えながら毎日を生きている方たちがいます。数日間で回復する私などが弱音を吐くのはおこがましいかもしれませんが、それでも「この世の終わり」かと思うほどの絶望を感じるのが、高熱と痛みの恐ろしさです。
ようやく熱が下がり、自分の足で立ち上がり、こうして思考を巡らせられるようになった今、「普通に起き上がれること」の幸せをこれでもかというほど噛み締めています。失って初めて気づく健康のありがたみ。この数日間の苦痛から解放されたことが、今の私にとって最大の贅沢であり最高の報酬です。
皆さまもどうぞご自愛ください。インフルエンザB型の「油断させてからの爆発」、本当に侮れません。少しでも調子が悪いと感じたら、無理をせずまずは体を休めることを最優先にしてくださいね(^^)
