残りあと1節。V・ファーレン長崎がJ2自動昇格できる確率を計算してみた

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私、V・ファーレン長崎の熱狂的なファンというわけではないんですが、地元のチームということもあって、勝ち負けはけっこう気になって追っています。

本日11月23日の水戸ホーリーホック戦、2対1で勝ちましたね!これで首位浮上です。1位水戸とのかなり大事な試合でしたので勝てて嬉しかったです♪ですが、それでもまだ自動昇格が決まっていません。

残すところ、あと1試合。いよいよ8年ぶりのJ1昇格が見えてきました。そこで今回は、V・ファーレン長崎が自動昇格できる確率を計算してみようと思います。

そもそもJ2の自動昇格って何?

サッカーをあまり知らない方もいらっしゃると思うので、まず簡単に説明しますね。

J2リーグは、年間の順位が1位と2位のチームが、翌シーズン自動的にJ1へ昇格できます。これが「自動昇格」です。3位から6位のチームは、プレーオフというトーナメント戦に進んで、その勝者が3番目のJ1昇格枠を勝ち取る形になります。

つまり、今の長崎にとって大事なのは、最終節を終えて2位以内に入ること。これができれば確実にJ1昇格が決まるわけです。

去年の悔しさがあるから

実は長崎、去年も自動昇格のチャンスがありました。2024年の最終節、愛媛FCに5対2と快勝したんです。でも、同時刻に行われていた試合で2位の横浜FCが引き分けて自力昇格を決めてしまい、長崎は3位でプレーオフに回ることになりました。

そしてプレーオフの準決勝。ホームで6位のベガルタ仙台を迎え撃ったんですが、まさかの1対4という大差で敗退。あと一歩のところで、J1昇格を逃してしまったんです。

あの悔しさがあるからこそ、今年こそは自動昇格で決めたい。そういう思いが選手たちにも、サポーターにもあるはずです。

現在の状況を整理してみる

23日の試合が終わって、現在の上位3チームの状況はこうなっています。

長崎(1位):69点(19勝12分6敗)
水戸(2位):67点(19勝10分8敗)
千葉(3位):66点(19勝9分9敗)

長崎は2位の水戸に2点差、3位の千葉に3点差をつけています。サッカーでは勝つと勝ち点3、引き分けで1、負けると0です。最終節が残っているので、まだどうなるかわかりません。

次の試合はいつ?相手は?

長崎の最終節は、11月29日(土)。相手は徳島ヴォルティスで、アウェー戦です。徳島は現在4位で64点。自動昇格の可能性はもうありませんが、プレーオフ圏内の6位以内には入りたいところ。つまり、徳島も必死に勝ちに来る相手なんです。

徳島は守備が堅く、失点が21と上位チームの中でも特に少ないチームです。簡単な試合にはならないでしょう。

確率を計算してみる

では、本題の確率計算です。今回は、平均的なJ2最終節の試合として、各チームの勝敗確率をこう設定してみました。

勝ち:40%
引き分け:30%
負け:30%

もちろん実際には相手の強さや試合会場などで変わってきますが、まずは単純化して考えてみます。水戸も千葉も同じ条件とします。

ケース① 長崎が勝つ場合(確率40%)

長崎が勝てば勝ち点72になります。水戸と千葉が両方勝っても70点と69点なので、長崎が1位確定。自動昇格決まりです。このケースの確率は、そのまま40%。

ケース② 長崎が引き分けの場合(確率30%)

長崎が引き分けると勝ち点70になります。ここで大事なのは、3位の千葉は現在66点なので、勝っても69点にしかならないということ。つまり、長崎が引き分けた時点で、千葉には絶対に抜かれません。

水戸が勝って70点で並んだとしても、長崎は最悪2位。自動昇格は確定です。

このケース全体の確率は、0.30 × 1.00 = 30%

ケース③ 長崎が負ける場合(確率30%)

長崎が負けると勝ち点69のままです。この状態で自動昇格を逃すのは、「水戸が勝って70点」かつ「千葉も勝って69点で得失点差逆転」という、両方が起きた場合だけです。

両チームが勝つ確率は、0.40 × 0.40 = 16%

つまり、長崎が負けても自動昇格できる確率は、100% – 16% = 84%

このケース全体の確率は、0.30 × 0.84 = 25.2%

合計すると…

これらを全部足すと、

40% + 30% + 25.2% = 約95%

つまり長崎がJ2で自動昇格できる確率は、およそ95%という計算になります。

この数字をどう見るか

95%という数字、かなり高いですよね。勝てば確定、引き分けでも確定、負けても84%の確率で昇格という状況ですから、相当有利な立場にいると言えます。言い換えれば、自力で昇格を逃すのは、長崎が負けて、かつ水戸と千葉の両方が勝つという、わずか5%のシナリオだけです。

大宮が5位に後退したことで、昇格争いは長崎・水戸・千葉の三つ巴になりました。去年のプレーオフでの敗退の記憶もあるだけに、選手たちのプレッシャーも相当なものでしょう。

でも、だからこそサポーターの応援が大事になってくるんだと思います。29日はアウェー戦ですが、きっと多くの長崎サポーターが徳島まで駆けつけるはずです。

最後に

私自身、最近のスポーツはバドミントンと、メジャーリーグのドジャースのみ興味があるもので、V・ファーレン長崎は正直そんなに興味を持っていませんでした。ただ、8年前にJ1に上がった時には興味が出ましたし、スタジアムシティに行ったおかげでより身近に感じられるようになったのです。

ですので、この終盤になってから長崎の勝敗をチェックしていて、一喜一憂をしていました。サッカーの試合は確率だけでは測れない何かがありますよね。

95%という数字を見れば、ほぼ自動昇格は決まったようなものです。でも、残り5%のシナリオが現実になることだってあるのがサッカーの面白いところ。だからこそ、最後まで気を抜けません。

29日の徳島戦、ぜひ応援したいと思います。地元のチームが8年ぶりにJ1に帰ってくる。そんな瞬間を一緒に見届けられたら嬉しいです。これまで興味がなかった長崎の皆さんもぜひこの機会にV・ファーレン長崎を応援しましょう〜♪

がんばれ、V・ファーレン長崎!(^^)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長崎大学経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。