知らない番号からの電話、出たら詐欺…本当に腹が立つ…

3532文字 Blog, シリーズ『学び』

昨日携帯に、知らない番号から電話がかかってきたんです。知らない番号をとるのはいつも躊躇します。

とりあえず電話を取ると、若い男の人の声で「河野さんですか」と聞かれました。躊躇しつつも名前を知っているということはお客さんか誰かかと思い、「はい」と答えました。

すると「大阪府警の○○です」と言ってきたんです。

「○○の件で○○なので、大阪まで出向くことは可能ですか」と言われました。ちょっと小声だったので○の部分がはっきりと聞こえませんでした。

一瞬ドキっとして聞き返そうと思いましたが、詐欺だと判断して電話を切りました。大阪府警が突然電話してきて、大阪まで来いなんて言うわけがありません。

その後、電話がまたかかってくるかなと思っていましたが、結局かかってきませんでした。

電話番号を検索してみると

電話を切った後、その携帯番号を検索してみました。

すると、やはり同じように警察を名乗る人から連絡があったという情報がいくつも出てきました。完全に詐欺電話でした。

こういった詐欺電話は、高齢者だけを狙っているのかと思っていましたが、私のような年齢の人にもかけてくるんですね。

しかも、名前を知っているということは、この携帯番号が誰々という程度のデータベースは、広く出回っているということなんでしょう。

仕事柄、全てを無視できない

一番腹が立つのは自分がこういう仕事をしている以上、知らない番号からの電話も取らないといけないかなと思わざるをえないんです。

フリーダイヤルや固定電話であれば検索したらだいたいどこかが分かるので、取らなくても調べた後に「やっぱり取らなくて良かった」となります。逆に長崎からの電話であれば、仕事関係の会社からかかってきている可能性があるので判断がしやすいんです。

名刺交換をした人が初めて電話をしてくる。最近連絡を取っていなくて、番号を変えた人からの連絡。新しいお客さんからの問い合わせ。知らない番号からかかってくることは、あり得るんです。

そして、名前を聞かれて「はい」と答えることも、仕方がないんです。名刺交換した人が初めて電話をしてくるのであれば、そうしないといけませんから。

でも、取ってみればこんな営業電話ばかり。これが非常に難しいところなんです。

どうやって情報が漏れたのか

まず、どうやって自分の情報が割れているのか。

これは簡単だとは思います。以前かかってきた電話から情報が漏れたり、情報漏洩をしたネットサイトからリストが回っている。きっとこんなところでしょう。

私の携帯番号は、18歳の時に取得してから変わっていません。名前も変わっていません。だから、過去に何かで登録した情報が、どこかから漏れて詐欺グループの手に渡ってしまったんだと思います。

こういうリストが出回っているということは、私だけでなく多くの人の情報が漏れているということです。厄介ですよね。

ITに強い自分でもドキッとする

今回の電話で、「大阪府警」と言われた瞬間、一瞬ドキッとしました。

ITに強い自分ですら、警察からの連絡があるとドキッとしてしまうんです。「何かあったのか?」と一瞬不安になります。

だから、年配の方々が警察や市役所の人ということで連絡を受けると、信じてしまうのも仕方がないなと改めて思いました。

警察や役所という言葉には、どうしても権威があります。「逆らってはいけない」「従わないといけない」という気持ちになってしまうんです。

このようにして、詐欺で大金を取られてしまう人がいるんでしょう。本当に腹立たしいです。

電話がかかってくると気になる

私として一番腹立たしいのは、とにかく知らない番号から電話がかかってくると気になってしまうことです。

取れなくても気になります。「もしかして、お客さんからの大事な連絡だったかも」と思って、折り返すべきか悩みます。

取った場合は今回のように詐欺だと分かって腹が立ったり営業電話でイライラしたり、感情を揺さぶられます。そして、そもそも時間も食ってしまいます。

仕事をしている時にこんな電話がかかってくると、集中力が途切れます。本当に迷惑です。

電話に出てしまったことで、さらに情報が広まるのか?

今回、詐欺電話に出てしまったことで、気になることが2つあります。

一つは、電話を取ったことで、この番号が「存在する」「つながる」とリストに載せられてしまうのではないかということ。

もう一つは、名前を聞かれて「はい」と答えたことで、「この電話番号はこの苗字で合っている」という情報が確定して、また情報が出回ってしまうのではないかということ。

これらについて調べてみました。

電話に出ると「有効な番号」として記録される

結論から言うと、電話に出たことで「この番号はつながる」という情報が記録される可能性は高いです。

詐欺グループや営業グループは、大量の電話番号にかけて、実際につながった番号を「有効な番号」として記録します。つながらない番号は無駄なので、つながる番号だけをリスト化するんです。

そして、このリストは名簿業者を通じて売買されることがあります。「反応があった番号」として、より価値の高いリストになってしまうわけです。

逆に、電話に出なければ「かけてもつながらない」と記録される可能性もあります。ただし、これも絶対ではありません。何度もかけてくる詐欺グループもいますから。

名前を確認したことで情報が確定する

名前を聞かれて「はい」と答えたことも、リスクがあります。

詐欺グループは、電話番号と名前が紐付いたデータベースを持っていることが多いです。でも、その情報が正しいかどうかは確認できていません。

だから、「○○さんですか?」と聞いて、「はい」と答えさせることで、「この番号は確かにこの名前で合っている」という情報を確定させるんです。

この確定された情報はより精度の高い名簿として、他の業者に売られる可能性があります。

ただし、過度に心配する必要はない

ただし、電話に出てしまったことや名前を確認したことで、直接的に金銭被害にあうわけではありません。

大切なのは、それ以上の個人情報を教えないことです。住所、生年月日、口座番号、クレジットカード番号など、絶対に教えてはいけません。

今回、私はすぐに電話を切ったのでそれ以上の情報は渡していません。だから、被害は最小限に抑えられたはずです。

とはいえ、今後また同じような詐欺電話や営業電話がかかってくる可能性は高くなったかもしれません。これは本当に腹立たしいことです。

詐欺電話への対策

では、どうすればいいのか。

一番確実なのは知らない番号には出ないことです。本当に大事な用事なら、留守番電話にメッセージを残すか、かけ直してくるはずです。(大事な用事でもメッセージを残せない人もいるから難しいんですけどね…)

でも、仕事柄知らない番号に出ざるを得ない人もいます。

その場合は、以下のことに気をつけるしかありません。

まず、警察や役所を名乗る電話には注意する。本物の警察や役所は、いきなり携帯電話から個人にかけてくることはほとんどありません。もしかかってきたら、一度電話を切って、自分で正規の番号を調べてかけ直すべきです。

次に、個人情報を安易に答えない。相手が自分の名前を知っていても、それ以上の情報を教えてはいけません。住所、生年月日、口座番号など、絶対に教えてはいけません。

そして、少しでも怪しいと思ったら、すぐに電話を切る。今回の私のように「これは詐欺だ」と思ったら話を聞く必要はありません。すぐに切りましょう。

相手に失礼かもと思う必要はありません。詐欺グループに失礼にする必要なんて、全くないですから。

みなさんも気をつけて

この記事を読んでくださっている皆さんも、ぜひ気をつけてください。

警察や役所を名乗る電話、宅配業者を名乗る電話、銀行を名乗る電話。どれも、詐欺の可能性があります。

少しでも怪しいと思ったら、一度電話を切って正規の番号を調べてかけ直す。これを徹底してください。

そして、もし詐欺電話だと分かったらその電話番号をネットで検索して、同じような被害が出ていないか確認するのも良いでしょう。そして、警察に通報することも1つの手です。

詐欺グループを撲滅するためには、私たち一人ひとりが気をつけることと、情報を共有することが大切です。こういう詐欺電話、本当に撲滅したいものですね。

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長崎大学経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。