歴史的すぎる一戦。メジャーリーグワールドシリーズ第3戦、延長18回の死闘

今日は、あまりにも歴史的に素晴らしすぎる試合があり、感動と長丁場による疲れで頭の中が真っ白です。
日本時間10月28日に行われた、ワールドシリーズ第3戦、ドジャース対ブルージェイズ。この試合が、あまりにも白熱しすぎました。
延長18回、6時間39分の死闘
試合は延長18回まで もつれ込み、試合時間は6時間39分。ワールドシリーズ史上最長タイ記録となりました。
最終スコアは6-5でドジャースのサヨナラ勝ち。対戦成績を2勝1敗としました。
この試合、本当に盛りだくさんすぎて、どこから書いていいのか分からないほどです。
大谷翔平の歴史的な活躍
この間のブルワーズとのリーグチャンピオンシップシリーズ最終戦では、ピッチャーとしてもバッターとしてもとんでもない活躍をした大谷翔平選手。
今日はバッターとして、歴史を塗り替えまくる大活躍でした。
2本塁打を含む4安打5四球で9出塁。9出塁は、ポストシーズン史上最多記録です。従来の記録は6出塁でしたから、大幅に更新しました。
1試合4長打。2本塁打と2二塁打で、ワールドシリーズでは1906年のフランク・イズベル以来、史上2人目、119年ぶりの快挙です。
4敬遠。しかも4打席連続の申告敬遠という異例の事態。ワールドシリーズでの1試合の敬遠数としては史上最多記録です。
ポストシーズン通算11本塁打。松井秀喜氏の10本を抜いて、日本選手単独最多を更新しました。
3回の第2打席でワールドシリーズ第7号となるソロホームラン。そして5-4と1点ビハインドで迎えた7回裏、同点に追いつく第8号ソロホームラン。この一発がなければ、延長戦はありませんでした。
驚異的な、言葉にならない活躍です。
フレディ・フリーマンのサヨナラ弾
5-5で迎えた延長18回裏、先頭打者のフレディ・フリーマンがライトスタンドへサヨナラホームランを放ち、6時間半を超える死闘に終止符を打ちました。
フリーマンは昨年のワールドシリーズ第1戦でもサヨナラ満塁ホームランを打っており、ワールドシリーズ史上初となる「2度のサヨナラ本塁打」を打った選手となりました。
最後の最後に、劇的なヒーローが現れました。
全選手が一丸となった戦い
でも、この試合の素晴らしさは、スター選手だけの活躍ではありません。
ドジャースの中継ぎ投手、ウィル・クラインが延長15回から登板し、15回、16回、17回、18回表を4イニング無失点で投げ抜きました。本来は中継ぎの投手が、自身のキャリアハイを遥かに超える72球を投げての執念の投球です。
テオスカー・ヘルナンデスも2回にソロホームランを放ち、チームの勢いを作りました。
そして、ブルージェイズも素晴らしかった。
ベテラン右腕マックス・シャーザー(41歳)は、サイ・ヤング賞3度、ワールドシリーズ制覇2度の経験を持つレジェンドです。大谷に2本のホームランを打たれながらも、「これは究極のチェスゲームだ」と語り、全力で投げ抜きました。
ブルージェイズの打線も何度もリードを奪い返し、7回には一時5-4と勝ち越すなど、一歩も引かない展開でした。ゲレーロJr.をはじめとする強力打線が、最後まで諦めずに戦い続けました。
両チームの全選手が、一丸となって戦った。それがこの試合の本当の素晴らしさだと思います。
疲れたけど、最高の夜だった
試合終了は現地時間午後11時50分。本当に長い試合でした。
見ている方も疲れましたが、選手たちはもっと疲れたでしょう。でも、その疲れを吹き飛ばすような感動がありました。
ロバーツ監督は試合後、「ワールドシリーズ史上最高の試合のひとつだ。感情的だし、今晩すぐに第4戦があることはクレイジーだ」と語りました。
本当にその通りです。今日(日本時間29日)はもう第4戦が行われます。休む間もない戦いが続きます。
野球の素晴らしさ
こういう試合を見ると、改めて野球の素晴らしさを感じます。
一人のスーパースターの活躍だけではない。チーム全員が力を合わせて、最後まで諦めずに戦う。そして、相手チームも全力で戦い返す。
勝った方も負けた方も、全力を尽くした戦いは、見ている人に感動を与えます。
今日は本当に素晴らしい試合でした。頭が真っ白になるほど感動しました(^^)
