ホームページにも言える『神は細部に宿る』

1025文字 Blog, Work, シリーズ『学び』

ホームページ制作をしていると、全てを100%の意識で行うことはさすがに人間だからできません。集中力にも限界がありますし、長時間作業していればどこかで気が緩む瞬間もあります。

でも「めんどくさい」とか「このぐらいでいいや」みたいに思って仕事をすると、結果もそのぐらいにしかならないんですよね。これは本当に実感することです。

最近の打ち合わせや作業で、意識を高めさせられるシーンが多々出てきました。

「このスペースをもっと心地よいものにしたい」 「字のサイズを適切なものにしたい」 「この動きを、もうちょっとだけゆっくりにしよう」

こういった細かい調整です。パッと見ただけでは分からないかもしれない、でも使っているうちにじわじわと違いが出てくるような部分。そういう所にも手間をかけている案件。

例えば、見出しと本文の間のスペース。これを数ピクセル調整するだけで、読みやすさが変わってきます。アニメーションの速度を0.5秒変えるだけで、イメージがぐっと近づく。

「そこまでやる必要ある?」と思われるかもしれません。でもこういう細部の積み重ねが、最終的に大きな差を生むんです。

できたサイトは嘘をつかない

こうして細部にこだわって作ったサイトは、やはりとても「良いサイト」になりますね。

見た目だけの話ではなくて、使い心地が良いんです。なぜか心地よく感じる、なぜかストレスなく使える。その「なぜか」の正体が、実はこういった細部の積み重ねだったりします。

逆に、細部を疎かにしたサイトはすぐに分かります。なんとなく雑に見える、なんとなく使いにくい。その「なんとなく」の積み重ねが、全体の印象を下げてしまうんですよね。もちろん、その時の予算やスケジュールなど様々な要因が重なって出来上がっているので、簡単に悪いと言い切るのはいけませんが、細部を大事にするということはちゃんと結果も変わってくると実感させられました。

これぞ「神は細部に宿る」

「神は細部に宿る」という言葉があります。もともとは建築家ミース・ファン・デル・ローエの言葉だと言われていますが、これはどんな仕事においても言えることですね。

全てを100%の意識でやることは不可能でも、大切なポイントには意識的に時間をかける。そういうメリハリが重要なのでしょうね。

細部にこそ作り手の姿勢が表れる。そう思いながらこれからも一つ一つの作業に向き合っていきたいと思います。(^^)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長崎大学経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。