「値千金」って読める?読み方と使いどころ

「値千金」って読めますか?
「ちせんきん」?
「ねせんがね」?
違います。「あたいせんきん」です。
メジャーリーグなどのニュースを追っているとちょくちょく出てくるこの言葉。なんとなく分かるが実際はどんな言葉かよく分からない人も多いと思います。私もそうでした。ですので、今回はこの言葉を深掘りします。
値千金の意味
値千金とは、「千金に値するほど貴重」「非常に価値が高い」という意味です。
そう読んでしまえば意味はスーッと入って来やすいですよね。
千金というのは、大金のことです。つまり、お金では買えないほどの価値がある、あるいは非常に重要で貴重だという意味で使われます。
特に、タイミングが絶妙だったり、ここぞという場面で発揮された価値を表現する時によく使われます。
身近なシーンでの使い方
では、実際にどんな場面で使えるのか、身近な例を挙げてみましょう。
スポーツの試合を見ていて、試合終了間際に決勝ゴールが決まった時。「値千金のゴールだ!」なんて言いますよね。普通のゴールではなく、そのタイミングで決まったからこそ価値が高いという意味です。
野球でも同じです。9回裏、2アウト満塁の場面でのサヨナラヒット。これも「値千金の一打」と表現されます。ただのヒットではなく、その場面だからこそ価値が高いんです。
仕事でも使えます。重要な会議で、行き詰まっていた議論に対して、誰かが素晴らしいアイデアを出した時。「値千金のアイデアだね!」と言えば、そのアイデアがいかに価値があるかを強調できます。
プロジェクトが締め切り間際で困っていた時に、誰かが解決策を見つけてくれた。そんな時も「値千金の助け舟だった」と表現できます。
商談が成立した時の一言も同じです。「今日の契約は値千金だ」と言えば、その契約がいかに重要で価値があるかを表現できます。
なぜ「千金」なのか
ちなみに、なぜ「千金」なのかというと、昔から千という数字は「たくさん」「非常に多い」という意味で使われてきました。千里の道も一歩から、千載一遇、一攫千金など、千を使った言葉は多いですよね。
千金というのは、つまり「ものすごく大きな金額」という意味です。それに値するほど貴重だ、という表現なんです。
似た表現
値千金に似た表現として、「金に換えられない」「プライスレス」なんていう言い方もあります。でも、値千金には「タイミングの良さ」というニュアンスが含まれることが多いんです。
ただ価値が高いだけでなく、「その瞬間だからこそ」「その場面だからこそ」価値が高いという感じですね。
使ってみると印象が変わる
普段の会話で「すごく良かった」とか「ナイスタイミング」と言うところを、「値千金だね」と言ってみると、ちょっと印象が変わります。
もちろん、使いすぎると大げさになってしまうので注意が必要ですが、ここぞという時に使うと効果的です。
例えば、同僚が困っている時に助けてあげた後、上司から「君の助けは値千金だった」なんて言われたら、普通に「助かったよ」と言われるより嬉しいんじゃないでしょうか。
…とは言っても私は会話でこの言葉を発したことはありません。読めるか、深く意味が分かるかという点のみでもいいかもしれませんね(^^;
日本語の面白さ
値千金のような言葉は、日本語の面白さを感じさせてくれます。
ただ「価値がある」と言うより、「値千金」と言った方が、その価値の高さやタイミングの良さが伝わりやすい。言葉の選び方一つで、伝わる印象が変わるんですよね。
こういう言葉を自然に使えるようになると、表現の幅が広がります。ビジネスシーンでも、プライベートでも、ちょっとした場面で使ってみると、自分の言葉に深みが出るかもしれません。
次にスポーツ観戦をしている時、あるいは仕事で誰かが素晴らしいアイデアを出した時、ぜひ「値千金だね!」と言ってみてください。きっと、相手も「お、この人は言葉を知っているな」と思ってくれるはずです(^^)
私は使わないと思いますが(笑)
