【生成AIあるある】AIの“お節介”をイライラと捉えるか、面白いと捉えるか。心の余裕が仕事の質を変える話
Web制作やコンテンツ制作の現場において、生成AIは今や欠かせない相棒となりました。2026年現在、AIの精度は飛躍的に向上しましたが、それでも時折、人間には理解しがたい「不思議な挙動」を見せることがあります。
先日、私も画像生成AIを使って作業をしていた際、思わず「そうじゃない!」とツッコミを入れつつも、最後には吹き出してしまうような出来事がありました。今回はそのエピソードから、AIとの上手な付き合い方や、効率化の裏側にある「心の余裕」について書いてみたいと思います。
前回の“スマホキャラ”が勝手に同席?AIの予想外な振る舞い
ことの始まりは、会社用ブログで使うイラスト「スマホを擬人化したキャラクター」を生成していた時のことです。試行錯誤の末、ようやく納得のいく可愛らしいスマホキャラが完成しました。「よし、この件はこれで完璧だ」と、私は一区切りつけ、次のタスクに移ることにしました。

それが数日前にアップしたこのイラストです。
次に必要だったのは、そのキャラとは全く関係のない、笑顔で打ち合わせをしている情景のイラスト。私は同じチャットスレッドのまま、「次の画像ね。打ち合わせの場で相手が安心して話ししてくれる雰囲気のイラストを。」のような指示を出しました。
数秒後、画像は生成されました。

よしよし、いい雰囲気だぞ、一気に完成へ仕上げを…
ってスマホ君がいるやないかい!?
パッと見気づきませんでした。上手に溶け込んでいますからね。
さすがにこれでは意味がおかしくなってしまうので、次の指示でスマホ君はキレイに消えてくれました。
しかしなんというか…AIってこういうことありますよね。こういうのにイライラしてしまいますが、このスマホ君が当たり前のように座っているから思わず笑っちゃうし、そして、元の記事ではスマホ君は寒さで凍えて壊れているかわいそうな姿だったので、ここで笑顔になっているからこのまま載せておくか…いやいや、主旨がおかしくなるしダメか。と変に感情を揺さぶられました。
「効率」を追い求めると、AIは時に牙を剥く(?)
締め切りに追われ、一分一秒を争う状況であれば、これは「イライラ」の極致かもしれません。「指示を無視された」「生成枠を一回分無駄にした」という考えが頭をよぎるからです。
しかし、画面の中で、場違いな森のカフェを満喫しているスマホキャラの姿を見ていると、なんだかAIが「さっきのキャラ、可愛かったからまた出しておいたよ!」とドヤ顔で提案してきているような気がして、思わず吹き出してしまいました。
「はやく完成させたい」という焦りの中で、AIのミスを単なる「エラー」と切り捨てるのは簡単です。でも、時にはこうした「AIの迷子」を面白いハプニングとして受け入れる余裕を持つことも、クリエイティブな仕事には必要なのではないでしょうか。
なぜAIは「関係ないはずのもの」を出してくるのか?(技術的なお話)
Webに携わる人間として、少しだけ技術的な背景にも触れておきましょう。なぜAIは、前の指示を引きずってしまうのでしょうか。
多くの生成AIは「コンテキストウィンドウ(文脈の保持範囲)」という仕組みを持っています。同じスレッド内で会話を続けている限り、AIは「これまでの流れ」を必死に記憶しようとします。これは会話の整合性を保つ上では非常に優れた機能なのですが、画像生成においては裏目に出ることがあります。
AIの脳内では、前の指示で使った「スマホ」「キャラクター」といったキーワード(トークン)の優先順位が非常に高くなってしまい、新しい指示を出しても、その影響を強く受けてしまうのです。いわば、「さっきの仕事に熱中しすぎて、次の仕事が始まっても頭が切り替わっていない状態」ですね。そう考えると、なんだか人間味があって可愛く思えてきませんか?
今回はすぐに不要な要素は消えてくれましたが、これの難しい所は、何度やっても消えない時があります。こんなに複雑なことをやってくれているAIが、こんな簡単なことを分からないなんて…なんてイライラしちゃいますよね。
解決策はいたってシンプル:迷わず「新しいスレッド」へ
もしあなたが「AIの執拗なストーキング(笑)」に困っているなら、解決方法はいたってシンプルです。
「新しいチャットスレッド(または新しいプロジェクト)を立ち上げる」
これが一番確実で、最強の解決策です。同じスレッド内で「スマホキャラは出さないで」「風景だけにして」といくら追加指示を出しても、AIはかえって「スマホ」という言葉を強く意識してしまい、余計に泥沼にハマることがよくあります。AIにとって、否定語(〜しないで)の理解は、肯定語よりも難しい場合が多いのです。
新しいスレッドを立てることは、AIの記憶をリセット(忘却)させる行為です。Web業者の視点で見ても、UI上で「New Chat」のボタンが目立つ位置にあるのは、こうした「文脈のゴミ」を掃除して、クリアな状態で計算リソースを割り当てるためでもあるのでしょうかね。
AI時代こそ、心の「遊び」を大切にしたい
今の時代、効率化や生産性向上のためのツールは溢れています。しかし、それらを使う側の人間が「余裕」を失ってしまっては、結局のところ良いアウトプットは生まれません。「所詮AIなんてダメだな」なんて思ってしまうかもしれませんし、本質的な所を見落としてしまう可能性だってあるんです。
今回、私の風景画像に紛れ込んできたスマホ君は、私に「少し肩の力を抜いたら?」と教えてくれたのかもしれません。AIのミスを笑い飛ばせるくらいの心の余裕がある時、私たちはAIを単なる道具としてではなく、真の意味での「パートナー」として活用できるようになるのだと感じます。
皆さんも、もしAIが突拍子もないお節介を焼いてきたら、一度手を止めて、その「かわいさ」を楽しんでみてはいかがでしょうか?(もちろん、その後は静かに「新しいスレッド」をクリックすることをお忘れなく!)
こうした日常の小さな発見が、仕事の楽しさを再確認させてくれる。AIとの日々は、そんな意外性に満ちていますね(^^)
