「覚えが悪い」を克服する仕事術 〜覚えが悪かった私が良くなった方法〜

「打ち合わせの内容を忘れてしまった」「あの人と何を話したか思い出せない」そんな経験はありませんか?記憶力に自信がなくて、大事な情報を覚えられずに困っている方も多いのではないでしょうか。

私自身も以前は「記憶力がいまいち」「覚えが悪い」ことで悩んでいました。もちろんメモを取れば良いのですが、その場でメモが追いつかなかったり、メモするほどでもない内容だったりすることもあります。

今回は、そんな記憶力の悩みを改善する実践的な方法をご紹介します。実際に試してみて効果を感じた方法なので、皆さんのお役に立てればと思います。

記憶力向上の核心:「反すう」という習慣

反すうとは何か

記憶力を向上させる最も効果的な方法の一つが「反すう」です。反すうとは、体験した出来事や聞いた話を、後から何度も思い返すことです。反すうについては以前のブログにも書きましたね。

覚えが悪いと思っている人でも、実は覚えていることがたくさんあります。楽しかった体験、怖かった出来事、興味を持ったことなどは、一度で記憶に残りますよね。これらは強いインパクトがあったり、その後何度も思い返したりしているからです。

学生時代の記憶から学ぶこと

私も覚えが悪いと思っていましたが、学生時代に暗記した内容で今でも覚えているものがいくつもあります。

一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、𥝱、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数…

数の単位を覚えられたら楽しいなという単純な興味で覚え、今でもはっきり覚えています。それは何度も覚えようと繰り返し、大人になった今でも時々口ずさんでいるからです。

つまり、仕事でも記憶力を良くしたければ、その出来事の後に何度も思い出す習慣をつけることが重要なのです。

実践的な記憶術のテクニック

関連付けて覚える方法

反すう以外にも、何かに関連付けて覚える方法があります。例えば、相手の人のことを「メガネをかけている」「声が低い」といった特徴と組み合わせて覚えると、「あの人がこんなことを言っていた」と思い出しやすくなります。

リズムや音楽を活用する

覚えている歌の歌詞を、音楽なしで言おうとするとなかなか浮かばないものです。しかし、音楽に乗せて歌うと自然と歌詞が出てきます。「794(なくよ)うぐいす平安京」のような語呂合わせも、このリズムを活用した記憶法の一例です。

記憶力改善への実践的アプローチ

友人の観察から得た気づき

以前、覚えの良い友人がなぜそんなに記憶力が良いのか観察したことがあります。すると、その人は反すうしている回数がかなり多いことに気づきました。

この発見をきっかけに、私も反すうを意識的に取り入れて実践してみたところ、以前よりもはるかに記憶力が向上しました。

具体的な実践方法

現在実践している記憶力向上の方法は以下の通りです。

打ち合わせ中

  • 相手に興味を持って話を聞く
  • 重要な内容は必ずその場でメモを取る

打ち合わせ後

  • 一人になった時に、会話内容を思い返す(反すう)
  • 重要ではないが覚えておきたいパーソナルな情報をメモする
  • 相手の特徴と話した内容を関連付けて整理する

まとめ:小さな習慣で大きく変わる記憶力

記憶力は生まれ持った能力だと思われがちですが、実は習慣や方法を変えることで大きく改善できます。特に「反すう」という簡単な習慣を身につけるだけで、仕事での記憶力は格段に向上します。

メモを取ることも大切ですが、それと合わせて意識的に思い返す時間を作ることで、より豊かなコミュニケーションが可能になります。相手のことをよく覚えていれば、次回の打ち合わせもスムーズに進み、信頼関係の構築にもつながるでしょう。

まずは今日の打ち合わせ内容を、帰り道に思い返してみることから始めてみてください。この小さな習慣が、あなたの仕事をもっとスムーズに、そして豊かな時間へと導いてくれるはずです。あ、運転の人は運転に集中してくださいね(^^)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長崎大学経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。