長崎県の最低賃金が1031円に~時給605円からスタートした私が思うこと~

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先日、長崎県の最低賃金が現在の953円から78円も引き上げられて、12月1日から1031円になることが正式に決定されました。この数字を見た瞬間、「ついに1000円を超えたか…」と、なんだか感慨深いものを感じてしまいました。

時給605円だった18歳の頃

私が18歳の大学生だった頃、初めて働いたコンビニの時給は605円でした。今思えば、本当に安かったですね。当時のコンビニは時間帯によって賃金が区切られていて、夕方以降は少し高くなるものの、日中の605円の時間帯は今思えばすごく安かったなと。18歳の私はまだウブだったので働いてお金がもらえるという喜びに浸っていたので問題はなかったのですが(笑)

バイトに明け暮れていた大学時代、色々な仕事に興味があったので、次は時給の高いところを求めてみました。コンビニから700円の飲食店に移った時は「やった!700円ももらえる」と嬉しかったのを覚えています。

そして、ある飲食店で一部の時間帯だけ840円という破格の時給があった時には、本当に驚かされました。おそらく当時の飲食店の時給では最高値だったと思います。こんな高いお金をいただけるなんて…今思えばこの心って大事だなと思います…

あれから約25年。1000円を超える時給が最低賃金になるなんて、時代も変わったものだなとしみじみします。

働き手と経営者、両方の立場を経験して

今は会社を経営する立場にいますが、働く側の気持ちもよく分かります。時給が高い方がやる気が出るのは間違いありません。605円の時と840円の時では、働く時のモチベーションが全然違いましたからね。

でも、今度は企業側として最低賃金の引き上げを受ける立場になると、その大変さも実感します。特に人件費の比重が大きい業種では、78円の引き上げでも経営に与える影響は決して小さくありません。

両方の観点を経験している私としては、なんとも不思議な感覚です。企業側は最低賃金のアップで苦しみ、働く側としてはそれでもまだ足りない。このバランス感がよくなることは、きっと難しいんだろうなと思います。

現実的な対策を考える

とはいえ、企業側も手をこまねいているわけにはいきません。私たちも含めて、現実的な対策を考える必要があります。

小さな効率化の積み重ね いきなり大改革は難しいですが、日々の業務で「これ、もう少し効率的にできないかな?」と考える習慣をつけることは大切です。私の会社でも、ちょっとした仕組みの工夫やシステム導入で事務作業が楽になったことがあります。

お客様への価値向上 人件費が上がる分、お客様により良いサービスを提供できれば、適正な価格をご理解いただけるはずです。「値段は上がったけど、前より良くなった」と感じてもらえるような工夫が必要ですね。

あの頃の自分へ…

最後に、605円でバイトしていた頃の自分に「25年後には最低賃金が1031円になるよ」と言ったら、きっと信じなかったでしょうね。ガラケーで喜び、レインコートを羽織ってバイクで通ったバイト時代。でもそんな時代でも楽しかったしワクワクしたな…

そんな時代の変化を見てきた私としては、これからも働く人と企業の両方にとって良い方向に進んでいってくれることを願っています(^^)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長崎大学経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。