提案って難しい!~要望通りやると予算オーバー、でも無視すると的外れ~

提案に悩む私…を美化した画
営業や企画に携わっている方なら共感していただけると思うのですが、「提案」って本当に難しいですよね。
要望通りに進めると予算をはるかにオーバーしてしまう。かといって無視すれば「話を聞いてない」と受け取られる。そんなジレンマに直面したことがある方も多いのではないでしょうか。
厳しい要望にどう応えるか
最近、とある機関からご相談をいただいた際に、まさにこの悩みに直面しました。
仕様や要望をそのまま反映すれば理想的な形には近づきますが、その分コストも膨らむ。一方で、予算を重視して削りすぎれば、本来解決すべき課題から外れてしまう可能性がある。まさに「どう落とし込むか」が腕の見せどころです。
三段階で考える提案の形
今回私がとったのは、「A案・B案・C案」と三段階に整理する方法でした。
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A案:仕様をすべて満たす理想型
要望を忠実に反映したプラン。高品質ではあるものの、当然ながらコストは高めになりがちです。 -
B案:現実的にバランスを取る型
要望の中で特に重要な部分に絞り込み、現実的に運用可能なプラン。コストと機能のバランスを取ることを意識します。 -
C案:本当の目的に立ち返る型
仕様そのものにこだわるのではなく、「なぜこの要望が出てきたのか」という背景に目を向け、根本的な課題解決にアプローチするプランです。
本当に大事なのは「目的の理解」
提案の過程で大切だと改めて感じたのは、「仕様をどう実現するか」よりも「その仕様が求められた理由を理解すること」でした。
例えば、利用者層の特徴や、運営体制、予算感覚など。こうした背景を踏まえると、単純に高機能なものを提供するよりも、組織に合った仕組みや運用の仕方を考えることが、結果的に大きな価値につながると気づきます。
提案の難しさと面白さ
今回の経験を通じて、「提案はただの作業ではなく、コンサルティングに近い」と感じました。
要望を実現することがゴールではなく、その先にある課題解決や目的達成をどうサポートできるか。それを考えることこそが、提案の醍醐味だと思います。
もちろん、ケースごとに最適解は違います。クライアントの業界や予算、体制などを考慮しながら、最も良い落としどころを探す。その試行錯誤が、提案業務の面白さでもあります。
まとめ
「要望通りにすると予算オーバー。でも無視すると的外れ。」そんな状況に陥ったら、一度立ち止まって考えるのが大切です。
クライアントが本当に解決したい課題は何か?
そのために必要なアプローチは何か?
提案とは、単に依頼を形にする作業ではなく、クライアントの課題を理解し、解決へ導くための道筋を示すこと。改めてそう感じさせられる経験でした。
考えることで私もレベルアップできますし、クライアントにとってもより良い提案になるので、大変ではあるが前向きに考えることができますね。精進してまいります(^^)