5月中旬に営業で川棚町に行ったときに昼ご飯を食べるのにいいとこないかなと思い、最近片島魚雷発射試験場跡が整備されたと聞いたのを思い出し、早速休憩がてら行ってみることにしました。
廃墟マニアにはたまらない片島魚雷発射試験場跡とは
長崎県では廃虚となった歴史的な近代化遺産や軍事関係の遺構が多く残っています。今や世界遺産の軍艦島や佐世保市の針尾送信所など長崎には有名な廃墟スポットがあります。片島魚雷発射試験場跡もまた長崎の隠れた廃墟スポットです。ここは、1918年に開設された魚雷発射試験場跡をはじめ、海軍工廠、魚雷艇訓練所など太平洋戦争当時、旧海軍の重要な軍事施設がありました。魚雷発射試験場では、佐世保海軍工廠や三菱長崎兵器製作所で製造された魚雷の発射試験が行われた。すぐそばにある大きな建物(本部)の中で、魚雷の最終検査や調整などをしていたのではないかと言われています。
上の写真は魚雷発射試験場本部跡ですが、教会っぽい雰囲気で趣きがあります。内部の写真では驚くことに中には大きな木が生えており、すでに屋根もすべてなくまわりには雑草が生えてきています。壁にもかなりの歴史を感じます。
魚雷発射試験場跡実際に旧日本海軍が重要視していた魚雷を実際に発射して性能試験を行っていたそうです。ここは大村湾内で波も穏やかで、長い射程がとれることからここが試験場になったとのこと。
試験をする魚雷は運搬台車に載せられ、発射台に運ばれたようです。レールの跡のようなものがついています。
アニメの舞台やミュージックビデオにも登場!!
2015年夏に公開された長編アニメ映画『バケモノの子』で主人公の丸太と熊徹が修行場のモデルとなっています。また、flumpoolの「ラストコール」のミュージックビデオにも登場しています。
秋には片島竹灯籠まつりを開催!
片島竹灯籠まつりは片島竹灯籠まつり実行委員会が主体となり、片島に生えている竹を再活用して、先人達の平和を願う優しさを未来に語り継ぎ、片島が語るメッセージを発信することを目的に2015年より毎年開催しています。年々来場者も増えて規模も大きくなっているイベントで、年も開催するとのことなので是非足を運んでみてください。