ホームページに自分たちの写真は必要?載せるか迷った時の判断基準

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「ホームページに顔写真を載せた方がいいですか?」

これは、ホームページ制作のお打ち合わせでよく聞かれる質問のひとつです。特に小規模な会社や個人事業主の方からは、ほぼ必ずと言っていいほど相談されます。

結論を言うと

「絶対あった方が良い」

です!ただし、サイトコンセプトや会社の方針、そして色々と気にかけないといけないことがありますのでそのお話をします。

「顔が見える」ことの安心感

まず何よりも「顔が見える」ってとても安心できますよね!

私たちも普段何かの商品やサービスをホームページで見ている時、顔があると自然と目が行くものです。同じような商品、サービスを取り扱っている会社2つのホームページを見比べた時に、顔がある方を選ぶ可能性は高くなりますよね。

初めて依頼する会社に対して、「どんな人たちなんだろう?」「話しやすい人たちかな?」「信頼できそうかな?」という不安を感じるのは自然なことです。そんな時に、スタッフの顔が見えるだけで、ずいぶん安心感が違います。

写真がないと「何か隠してるの?」と思われることも

逆に、写真が全くないホームページを見た時のことを考えてみてください。

サービス内容はしっかり書いてあるし、会社概要もちゃんとしている。でも、どんな人たちが運営しているのか全く分からない…。そんなサイトを見ると、「なんで顔を出さないんだろう?何か隠しているのかな?」と、ちょっとネガティブに考えてしまう可能性もあります。

特に高額の商品やサービスになればなるほどその感想が出てしまうかも知れません。

もちろん、意図的に隠しているわけではなく、単に「恥ずかしいから」「必要ないと思うから」という理由がほとんどだと思います。でも、お客様から見ると、そこまでは分からないんですよね。

業種によって重要度が変わる

ただし、すべての業種で写真が必要かというと、そうでもありません。

写真があった方が良い業種

  • サービス業(美容室、整体、コンサルティングなど)
  • 個人の専門性が重要な仕事(士業、講師、カウンセラーなど)
  • 地域密着型の事業(地元の工務店、商店など)
  • BtoB企業でも担当者との関係性が重要な業種

写真がなくても問題ない業種

  • 大企業(ブランド力で信頼を得られる)
  • 製品中心の事業(製品の品質が最重要)
  • システム開発など技術力が重視される分野

もちろん上記でも例外はあります。

どんな写真が効果的?

「写真を載せよう」と決めても、次に迷うのが「どんな写真にするか」です。

かっちりスーツ vs カジュアル

業種にもよりますが、最近は自然体の写真の方が好まれる傾向があります。

かっちりスーツの証明写真のような写真だと、「お堅い会社なのかな?」「気軽に相談しにくそう…」という印象を与えてしまうことも。一方で、あまりにもカジュアルすぎると、今度は「大丈夫かな?」と不安に思われることもあります。

ポイントは、お客様に「親しみやすそう」「話しやすそう」と思ってもらえるバランスを見つけることです。

もちろん例外もあり、士業などはスーツで笑顔などもいいですよね。「ちゃんとしてくれそうだけど、話もちゃんと聞いてくれそう」。こんな風に思ってもらえば選んでいただく可能性が高くなります。

個人写真 vs チーム写真

一人の会社なら個人写真になりますが、複数人いる場合は「全員集合の写真」も効果的です。チームワークの良さや、会社の雰囲気が伝わりやすくなります。

ただし、スタッフの入れ替わりがある場合は、更新の手間も考慮する必要があります。

長崎ならではの考慮点

長崎のような地方都市では、特に「人との関係性」が重視される傾向があります。

「あ、この人知ってる」「○○さんの紹介で」「同じ学校の出身だった」といった具合に、何かしらの接点で仕事につながることも多いです。そんな環境では、顔が見えることの価値はさらに高くなります。

また、地域密着型の事業をされている場合は、「地元の人たち」ということが分かるだけでも大きなアドバンテージになります。

「恥ずかしい」という気持ちとの向き合い方

それでも、「やっぱり恥ずかしくて…」という気持ちは分かります。私も最初はそうでした。

でも、考えてみてください。お客様は別に、あなたの顔を品定めしようとしているわけではありません。ただ、「どんな人なのか知りたい」「安心して相談したい」と思っているだけです。

実際に写真を載せてみると、思っていたほど恥ずかしくないし、むしろお客様からの反応が良くて「載せて良かった」と感じることが多いはずです。

写真を載せる時の注意点

プライバシーへの配慮

写真を載せる時は、プライバシーへの配慮も必要です。特に

  • 自宅兼事務所の場合は背景に注意
  • 家族の写真などが写り込まないよう注意
  • SNSでの拡散も考慮して、問題ない範囲で

定期的な更新

古すぎる写真だと、実際にお会いした時に「写真と全然違う…」ということになりかねません。数年に一度は更新することをおすすめします。

写真以外の「顔が見える」方法

どうしても写真は抵抗があるという場合は、他の方法で「人となり」を伝えることもできます。

  • 代表者のメッセージやインタビュー記事
  • 仕事に対する想いやこだわりを詳しく書く
  • 趣味や休日の過ごし方なども少し紹介
  • お客様との写真(許可をいただいて)

ただし、やはり写真があった方が効果的なのは間違いありません。

まとめ:迷ったら載せてみる

結論として、サービス業や個人の専門性が重要な仕事をしている場合は、写真を載せることをおすすめします。

特に長崎のような地方では、「顔が見える安心感」の価値は都市部以上に高いと感じています。最初は恥ずかしいかもしれませんが、お客様からの反応を見れば、きっとその効果を実感していただけるはずです。

「どんな写真を撮ればいいか分からない」「自然な感じに撮ってもらいたい」という場合は、プロのカメラマンさんに相談されることをおすすめします。少しの投資で、大きな効果が期待できますよ。

もしホームページでの「見せ方」について相談したいことがあれば、お気軽にお声がけください。お客様に安心感と親近感を持ってもらえるような、効果的な見せ方を一緒に考えさせていただきます(^^)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長大経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・動く・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。