「このサイトで重大なエラーが発生しました」ホームページに突然表示されるメッセージ

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WordPressのサイトを運用していると、この表記になることがあります。

「このサイトで重大なエラーが発生しました」

ホームページ自体が表示しなくなり、この表記だけになってしまう。

WordPressサイトを運営しているとたまに起こる問題なんです。でも、原因が複雑で素人には判断が難しいのが厄介なところ。今回は、なぜこのエラーが発生するのか、実体験を交えながらお話しします。

「重大なエラー」の原因は実に様々

WordPressで「このサイトに重大なエラーが発生しました」と表示される原因は、実はとても複雑です。

パターン1:WordPressとサーバーの相性問題

「え?WordPressってサーバーと相性があるの?」と思われるかもしれませんが、実はあるんです。

サーバー会社が「より良いサービスのために」とシステムを新しくしたところ、以前作ったWordPressが対応できなくなってしまうという現象。まるでWindows95用のソフトを最新のパソコンで動かそうとするようなものです。

パターン2:謎の攻撃を受けている

これが一番怖いパターンです。知らない間にサイトが攻撃されて、変なプログラムを仕込まれることがあります。

「うちなんて小さな会社だから大丈夫」と思われるかもしれませんが、実はハッカーは無差別に攻撃してくることが多いんです。

パターン3:プラグインの仲間割れ

WordPressには「プラグイン」という便利な機能がありますが、これが原因でエラーが起こることもあります。

例えば、お問い合わせフォームのプラグインとセキュリティのプラグインが仲良くできなくて、サイト全体が止まってしまう…なんてことも。プラグインが複数絡むと原因究明がしにくくなりかなり厄介です。

パターン4:テーマの問題

WordPressの「テーマ」(デザインのテンプレート)が古くなったり、WordPressのバージョンと合わなくなったりすることもあります。

「デザインが原因でサイトが止まるなんて」と思われるかもしれませんが、実際によくある話なんです。

素人が触ると危険な理由

「エラーが出たら自分で直してみよう」と思われる方もいらっしゃいますが、実はこれがとても危険なんです。

原因の特定が困難

上記のように、原因のパターンがとても多くて、どれが原因なのか判断するのは専門知識が必要です。間違った対処をすると、さらに状況が悪化することも。

一つ直すと別の問題が発生

WordPressは複雑なシステムなので、一つの問題を直すと、別の場所で新しい問題が発生することがよくあります。まるでもぐら叩きのような状況になってしまいます。

データが消えてしまう危険性

一番怖いのは、間違った操作でこれまでに作った記事やお客様の情報が消えてしまうことです。「ちょっと触ってみたら、全部消えちゃった…」なんてことも実際に起こっています。

復旧に時間がかかる

素人が手を出すと、本来なら半日で直せる問題が1週間かかってしまうことも。その間、サイトは止まったままです。

実際にはこんなに複雑な作業が必要

プロがエラーを修復する時は、実はこんなに複雑な作業をしています。

原因の調査だけでも一苦労

まず、何が原因なのかを調べるだけでも時間がかかります。

  • サーバーの状況確認
  • WordPressのバージョンチェック
  • プラグインの動作確認
  • テーマの互換性チェック
  • セキュリティの問題がないか確認

安全な修復作業

原因が分かったら、データを壊さないように慎重に作業します:

  • 完全なバックアップを取る
  • テスト環境で修復方法を確認
  • 本番環境で慎重に作業
  • 動作確認を入念に行う

再発防止策

直しただけでは終わりません。同じ問題が再発しないように対策も必要です。

「うちのサイトは大丈夫かな?」チェックポイント

以下のような症状があったら、注意が必要です。

  • 管理画面が重くなった
  • たまにエラーが表示される
  • プラグインが正常に動作しない
  • 「WordPressのアップデートが必要」と表示される
  • サーバー会社から「システム更新のお知らせ」が来た

「まだ大丈夫だから…」と放置していると、ある日突然サイトが真っ白になってしまうかもしれません。

やっぱり予防が一番大切

エラーが発生してから慌てるより、日頃からのメンテナンスが重要です。

でも、「WordPressのメンテナンスって何をすればいいの?」という方がほとんどだと思います。実際、やることは多岐にわたります。

  • WordPressのバージョンアップ
  • プラグインの更新と互換性チェック
  • セキュリティ対策
  • バックアップの管理
  • サーバー環境の確認

これらを個人で全て管理するのは、正直言って大変です。

実際にエラーが発生してしまったら

もし突然エラーが発生してしまった場合は、慌てずに以下のことを心がけてください。

  1. むやみに触らない

    • 「とりあえず何かしてみよう」は危険です
  2. 情報を記録する

    • エラーメッセージのスクリーンショットを撮る
    • 最近何か変更したことがないか思い出す
  3. 早めに専門家に相談

    • 時間が経つほど復旧が困難になることがあります

長崎の中小企業の皆様へ

長崎の中小企業の皆様とお話ししていると、「WordPressは簡単だから自分たちで管理している」という方が多いです。

確かに、記事を書いたり写真を載せたりするのは簡単です。でも、システムの管理やトラブル対応は想像以上に専門的な知識が必要なんです。

「餅は餅屋」という言葉があるように、ホームページの技術的な管理は専門家に任せて、皆様は本業に集中された方が結果的に効率的だと思います。

まとめ:「転ばぬ先の杖」が大切

「このサイトに重大なエラーが発生しました」に限らず、ホームページを運用していると不測の事態に見舞われることがあります。

でも、原因が複雑で専門知識が必要なため、素人が対処するのが難しい場合が多いんです。

大切なのは、エラーが発生してから慌てるのではなく、日頃からの予防策です。そして、何か問題が起きた時には、早めに専門家に相談することです。

「うちのWordPressは大丈夫かな?」「最近メンテナンスしてないけど心配…」「万が一の時のために相談先を決めておきたい」という方は、お気軽にご相談ください。

サイトが突然止まってしまってからでは遅いので、早めの対策をおすすめします(^^)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長大経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・動く・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。