【常識を疑え】サバンナ八木さんに学ぶ「逆算しない」FP1級合格術の凄み

ビジネスの世界でも、資格取得の世界でも、「逆算思考」は絶対正義のように語られます。「いつまでに合格するか目標を決め、そこから今日やるべきことを割り出す」――。しかし、この王道の勉強法に真っ向から異を唱え、超難関資格である「ファイナンシャル・プランナー(FP)1級」を掴み取った芸人がいます。サバンナの八木真澄さんです。
サバンナの八木さんと言えば、「ブラジルの人、聞こえますか〜」でお馴染みの芸人さん。サバンナ高橋さんの方が認知されていると思いますが、私はこの八木さんの「ゆるせない話」で発揮する天然っぷり × 独特の世界観が大好きです!なので、ますますFP1級に受かったというのが驚きでした。
八木さんが2024年に勝ち取った「FP1級」は、合格率がわずか10%前後(学科試験)という、プロ中のプロが目指す資格です。そんな難関を、50歳を過ぎて、しかも「独自のゆるい勉強法」で突破したというニュースは、多くのビジネスパーソンにとって衝撃だったと思います。今回は、八木さんが実践した「世界一ゆるい勉強法」の核心に迫り、なぜ「逆算しないこと」が最強の成果を生んだのかを考察します。
「レギュラー番組ゼロ」からの死活問題が生んだ決意
まず、なぜ八木さんがこれほどまでの難関資格に挑んだのか。その背景には、芸人としての切実な危機感がありました。かつては多くのレギュラー番組を抱えていた彼ですが、ある時期、レギュラーが「ゼロ」になるという事態に直面します。
「このままではいけない。自分で動かないと仕事は来ない」。そう痛感した八木さんが目をつけたのが「講演会」でした。芸人としてのトーク力に加え、誰にも負けない専門知識という「武器」を持つ。そのための裏付けとして選んだのがFPでした。しかし、仕事がない時間をただ悲観するのではなく、その時間を「最強の武器を作る期間」に変えた点に、彼のプロ意識が伺えます。
驚愕の「アンチ逆算」メソッド:期限を決めない勇気
八木さんの勉強法で最も特徴的なのは、「期限を決めないこと」です。一般的には「3ヶ月後の試験に向けて、1日10ページ進める」といったスケジュールを組みますが、八木さんはこれをあえて否定しました。
「普通は目標から逆算しますが、僕はベストを尽くした延長線上に目標を置くことにした」。この言葉には、挫折を防ぐための深い知恵が隠されています。
「逆算」が挫折を生むメカニズム
多くの人が資格勉強に挫折するのは、予定通りに進まなかった時に「自分はダメだ」という自己否定に陥るからです。仕事が忙しくて予定が狂うと、逆算したスケジュールは一気に崩壊します。八木さんは、この「プレッシャーによる自滅」を回避するために、あえて「いつ受かってもいい」というスタンスを取ったのです。
「延長線上」という考え方のメリット
「今日はここまでしかできなかった」ではなく「今日はこれだけ進めた」という加点方式。八木さんの方法は、常に今の自分ができるベストを積み上げること。その積み上げが、結果として「FP1級合格」という高い壁を越えるまで続いただけなのです。これは、短期的な成果に追われて疲弊しがちな現代のビジネスパーソンにとって、非常に持続可能な「マインドセット」と言えるでしょう。
「世界一ゆるい勉強法」を支える鉄のルーティン
「期限を決めない」「ゆるい」と言いつつも、八木さんがFP1級に合格できたのは、決して楽をしたからではありません。その裏には、徹底した「習慣化(ルーティン)」がありました。彼は、勉強を「特別なイベント」ではなく「歯磨きと同じ日常」に落とし込んだのです。
1. 合計1000日、毎日継続するという狂気
八木さんは3級から始め、1級合格まで合計1000日以上、一日も欠かさず勉強を続けたといいます。たとえ仕事が深夜になっても、5分でも10分でもテキストを開く。この「ゼロの日を作らない」というルールこそが、八木流の真髄です。「やる気」に頼るのではなく、「仕組み」で動く。筋肉を鍛えるように、知識を毎日少しずつパンプアップさせていったのです。
2. 隙間時間を「勉強の主戦場」にする
芸人の仕事は待ち時間が長く、予定も不規則です。八木さんは楽屋、移動中の新幹線、さらにはお風呂の中までを勉強場所へと変えました。机に向かうことだけが勉強ではなく、生活のあらゆる隙間を知識で埋めていく。この「細切れ時間の活用」こそが、忙しい社会人が見習うべきポイントです。
「自分を実験台にする」という科学的アプローチ
八木さんは自身の勉強法を「自分を実験台にした実験」と表現しています。自分の集中力がどこまで続くか、どうすれば楽しく覚えられるか。これを客観的に分析し、記録し続けていました。
例えば、彼は難しい専門用語を「ギャグ」や「日常の面白い出来事」に変換して覚えるなど、芸人ならではのアウトプットを駆使していました。教科書の文章を暗記するのではなく、自分の血肉として理解するために、独自の「フィルター」を通していたのです。これが、試験本番で応用力が問われる1級試験において、大きな力となりました。
なぜ「FP1級」はそれほどまでに凄いのか
ここで、FP1級という資格の重みについても触れておきましょう。FP2級までは、ある程度の暗記で対応できる部分もあります。しかし1級は別格です。実技試験では面接形式の試験もあり、顧客に対する高度な提案力と倫理観が問われます。
金融機関のプロでも取得が難しいこの資格を、芸能活動の傍らで取得したことは、彼の「地頭の良さ」以上に、その「継続する力」の異常なまでの高さを証明しています。2024年現在、彼はただの「面白い芸人」から、「お金に関する国家最高資格を持つ専門家」へと、その立ち位置を完全に変えることに成功しました。
ビジネスに応用する「八木流メソッド」のポイント
八木さんの成功から、私たちが学べるビジネススキルは以下の3点に集約されます。
- 目標に縛られすぎない: 期限に追われて質を落とすより、毎日少しずつでも「質の高い積み上げ」を重視する。
- 習慣の閾(しきい)値を下げる: 「1時間やる」ではなく「1ページだけ開く」という、世界一ゆるい入り口を作る。
- 自分の特性を面白がる: 世の中の正攻法に自分を合わせるのではなく、自分が続けられる「独自の型」を実験して見つける。
まとめ:ベストを尽くした延長線上に、新しい自分はいる
「ブラジルの人、聞こえますかー!」と叫んでいた八木さんが、今や「日本の皆様、相続のご相談に乗りますよ」という立場にいる。この劇的な変化をもたらしたのは、決して魔法のようなショートカットではなく、誰もが「面倒だ」と避ける地道なルーティンでした。
逆算して目標を立て、それが達成できずに自己嫌悪に陥る……そんなループに疲れている方は、一度八木さんのように「逆算」を捨ててみてはいかがでしょうか。「今日できるベスト」を淡々と、しかし確実に積み上げていく。その延長線上に、今の自分では想像もできないような大きな成果が待っているかもしれません。
私もこのブログを毎日更新したり、ランニングや素振り、筋トレを継続できていますが、実は同じような考え方でできていたことに気づきました。八木さんのおかげで励みになり、そして他のさらなることにもチャレンジできそうです(^^)
