長崎のアジフライがメジャーリーグへ!アジフライとメジャーリーグを好きな私が深掘りを
私、アジフライが大好きなんです。
アジフライには特有の生臭さ?があるものも多く、好きではない人もいるかと思います。
私の好きな店のアジフライは臭みもまったくなくて、ただただおいしくて大好きなのですよね♪
あのサクサクの衣と、ふっくらとした身の食感がたまらない。タルタルソースをたっぷりつけて食べるのが最高なんですよね。
そんなアジフライ好きの私にとって、非情に興味深いニュースを見つけました。
なんと、長崎県松浦市のアジフライが、来年3月からアメリカのメジャーリーグ、サンディエゴ・パドレスの本拠地球場で販売されることになったんです。

長崎のアジフライがメジャーへ
このアジフライを製造しているのは、松浦市の水産物卸売業「三陽」という会社です。アジ漁が盛んな松浦市で水揚げされたアジを主に使って、年間約2千トンも製造している、国内トップクラスの生産量を誇る会社なんです。
実は、このアジフライは2024年シーズンから福岡のソフトバンクホークスの本拠地「みずほペイペイドーム」で「鷹のアジフライ」として販売されていて、1個350円という価格ながら、球場の食品部門で売り上げトップになったそうです。
その話を聞きつけたのが、パドレス球団でした。今年6月、エリック・グルプナーCEOとセルジオ・デル・プラド副社長が来日した際、三陽の関係者がアジフライを振る舞ったところ、2人とも3個ずつを平らげたんです。そして「すごくおいしい」と喜んで、その場でサンディエゴの球場での販売が決まったというから驚きです。
10月には球場のVIPルームで観客に試食してもらったところ、9割以上が「おいしい」と答えて大評判に。タルタルソースを付ける食べ方が人気で、「1個10ドル(約1530円)でも買う」という声も出たそうです。
来年3月の開幕から「ジャパニーズフィッシュフライ」として球場に並ぶ予定だそうです。
アジフライとメジャーリーグが繋がるなんて
最近まで大谷さん所属のドジャース話題をいくつか書いていた私ですが、アジフライとメジャーリーグが繋がるなんて、想像もしていませんでした。
アジフライって、日本の庶民的な料理の代表格ですよね。定食屋さんや居酒屋で気軽に食べられる、身近な存在。それが、遠く海を渡ってアメリカのメジャーリーグの球場で販売されるなんて、すごいし感慨深いです。
パドレスと言えば、ダルビッシュ有選手や松井裕樹選手が所属する球団です。日本人選手がプレーする球場で、日本のアジフライが食べられるようになる。これって、なんだかすごく素敵な話ですよね。
もしかしたら、ダルビッシュ選手や松井選手も食べるかもしれない。いや、きっと食べるでしょう。そう考えると、ワクワクしてきます!
アジフライの歴史
ところで、アジフライっていつ頃から食べられるようになったんでしょうか。ちょっと調べてみました。
アジフライは明治時代、日本で西洋料理に基づいて独自に発達した「洋食」の一つだそうです。明治28年(1895年)に創業した洋食料理店「煉瓦亭」では様々な魚介類のフライが試行錯誤されましたが、カキフライやエビフライは高級料理として採用されたのに対し、アジフライは代表的なメニューには挙げられていなかったようです。
なぜかというと、アジは家庭でも一般的な魚だったので、高級料理店のメニューからは外されてしまったのではないか、と推測されています。
でも、その後アジフライは日本国内で広く普及して、おかずだけでなく、おやつや酒の肴としても親しまれるようになりました。起源は洋食にあるものの、今ではほとんど和食と化したと位置付けられているほど、日本人の食生活に根付いているんです。
長崎県松浦市は「アジフライの聖地」
今回メジャーリーグへ進出する松浦市は、2019年に「アジフライの聖地」を宣言しました。
松浦市は全国でも有数の漁場と言われる玄界灘の入り口に位置していて、松浦魚市場でのアジやサバの取扱量は全国トップクラスなんです。
当時の友田吉泰市長が全国を回って感じたのは、「松浦で食べるアジフライは、明らかに他と違う」ということだったそうです。身がふっくらしていて、臭みもない。当たり前すぎて気づいていなかった地元の豊かさに、目を見開かされたと言います。
そこで「アジフライの聖地を目指す」という公約を掲げて選挙に出馬し、当選。その後、松浦市はアジフライで全国から注目を集めるようになりました。
松浦市のアジフライの特徴は、ふっくら肉厚でフワフワ、サクサクで臭みがなくジューシーということです。新鮮なアジを使っているからこそ、この品質が実現できるんですね。
地域の魅力が世界へ
今回の話で素晴らしいと思うのは、地域の魅力が世界に広がっていくという点です。
松浦市は人口減少に悩む地方都市でした。でも、「アジフライの聖地」として全国に名前が知られるようになり、市民も地元に誇りを持てるようになった。そして今度は、メジャーリーグという世界的な舞台にまで進出することになりました。
地方の小さな町の特産品が、海を渡ってアメリカのメジャーリーグで販売される。これって、本当にすごいことだと思います。
もちろん、品質が良かったからこそ実現したことです。パドレス球団のCEOと副社長が「すごくおいしい」と言ったのは、お世辞ではなく本心だったんでしょう。試食した観客の9割以上が「おいしい」と答えたのも、本物の味だったからです。
アジフライの未来
三陽フードシステムの横山裕二社長は「福岡だけでなく、メジャーでも球場の名物グルメに育てたい」と話しているそうです。
福岡のホークスの球場で売り上げトップになって、次はメジャーリーグ。アジフライが球場の名物グルメとして定着していく。そんな未来が見えてきます。
私自身、アジフライが大好きだからこそ、この話には特別な思い入れがあります。日本の庶民的な料理が、世界で認められていく。それは、日本の食文化の素晴らしさを世界に伝えることでもあります。
来年3月、サンディエゴのペトコ・パークで「ジャパニーズフィッシュフライ」が販売される日が楽しみです。いつか現地に行って、メジャーリーグの試合を観ながら松浦市のアジフライを食べてみたいなと、夢が広がります。
アジフライ好きとして、長崎県松浦市のアジフライのメジャーリーグ進出を、心から応援しています(^^)
