ドメインって何?なるべく分かりやすく解説

2863文字 Blog, Web

ホームページを作りたいと思った時、必ず出てくる言葉が「ドメイン」です。「ドメインを取得しましょう」「独自ドメインがおすすめです」なんて言われても、「そもそもドメインって何?」と思われる方も多いのではないでしょうか。

今回は、このドメインについて、できるだけ分かりやすく説明してみたいと思います。

ドメインは「インターネット上の住所」

ドメインを一言で表すなら「インターネット上の住所」です。現実世界で手紙を送る時に住所が必要なように、インターネット上でサイトを見つけるためにもドメインという住所が必要になります。

例えば、このサイトのドメインが「example.com」だとすると、これがインターネット上での住所になります。ブラウザのアドレスバーに「https://example.com」と入力すると、このサイトにアクセスできるのです。

ドメインの構造

ドメインは「.」(ドット)で区切られた構造になっています。

「example.com」の場合

  • 「example」:セカンドレベルドメイン(好きな名前を付けられる部分)
  • 「.com」:トップレベルドメイン(末尾の部分)

よく見るトップレベルドメイン

  • .com:商用サイト(一般的)
  • .jp:日本
  • .co.jp:日本の企業
  • .net:ネットワーク関係
  • .org:非営利組織

なぜドメインが必要なの?

ドメインがないとどうなるでしょうか?

IPアドレスでアクセスしなければならない 実は、コンピューターは「192.168.1.1」のような数字の組み合わせ(IPアドレス)でサイトを識別しています。でも、これを覚えるのは大変ですよね。

ブランディング効果 「tanaka-company.com」のような分かりやすいドメインなら、会社名を覚えてもらいやすくなります。

信頼性の向上 独自ドメインを持っていることで、「ちゃんとした企業だな」という印象を与えられます。

独自ドメインとサブドメイン

ドメインには大きく分けて2つの種類があります。

独自ドメイン 自分で取得したドメインです。「your-company.com」のような、完全に自分のものになるドメインです。

サブドメイン 他社のドメインの一部を借りる形です。「your-site.wordpress.com」のような形で、「wordpress.com」の一部を使わせてもらっています。

独自ドメインのメリット

独自ドメインにはいくつかのメリットがあります。

完全に自分のもの サービス提供会社の都合で変更されることがありません。

SEO効果 検索エンジンからの評価が蓄積されていきます。

移転が可能 サーバーやホームページ管理会社を変更しても、同じドメインを使い続けられます。

信頼性 ビジネスで使う場合、独自ドメインの方が信頼感があります。

ドメインは早い者勝ち

ドメインを取得する際に知っておきたい重要なルールがあります。それは「早い者勝ち」ということです。

同じドメイン名は世界で一つだけ 例えば「yamada.com」というドメインは、世界中で一つしか存在できません。誰かが先に取得してしまうと、同じドメイン名はもう使えなくなってしまいます。

人気のドメイン名はすぐになくなる 短くて覚えやすいドメイン名、一般的な単語を使ったドメイン名は、すでに取得されていることがほとんどです。「shop.com」「news.com」のような分かりやすいドメインは、インターネットの普及初期にすでに取られています。

会社名と同じドメインが取れない場合も 自分の会社名と同じドメインが欲しくても、すでに他の会社や個人が取得している場合があります。同名の会社が先に取得していたり、全く関係ない人が取得していたりすることもあります。

迷っている間に取られることも 「いいドメイン名を思いついたけど、もう少し考えてから決めよう」と思っている間に、他の人に取られてしまうケースもあります。

トップレベルドメインによる競争の違い

トップレベルドメインによって、ライバルの数が大きく変わります。

.comは世界規模の競争 .comドメインは世界中の誰でも取得できるため、ライバルが非常に多くなります。アメリカ、ヨーロッパ、アジア、すべての国の人や企業が同じドメイン名を狙っている可能性があります。特に英語の一般的な単語(business、shop、newsなど)は、ほぼ確実に取得済みです。ただ、.comや.netなどはライバルが多い代わりに馴染みがあるというメリットもあります。

.jpは日本国内の競争 一方、.jpドメインは基本的に日本国内での取得となるため、競争相手は日本国内に限られます。.comに比べると競争が少なく、希望する名前が取得できる可能性が高くなります。

.co.jpはさらに限定的 .co.jpは日本の法人のみが取得できるため、さらに競争が限定的になります。ただし、取得には法人登記が必要などの条件があります。

具体例で比較 例えば「tanaka」という名前でドメインを取りたい場合

  • tanaka.com → 世界中の田中さんがライバル(ほぼ確実に取得済み)
  • tanaka.jp → 日本の田中さんがライバル(取得できる可能性がある)
  • tanaka.co.jp → 田中という社名の日本法人がライバル(比較的取得しやすい)

ドメイン名を決める時のポイント

ドメイン名を決める時に注意したいポイントがあります。

覚えやすさ 短くて覚えやすい名前が理想的です。

会社名との関連性 会社名やサービス名が入っていると分かりやすいです。

入力しやすさ ハイフンや数字が多いと入力ミスが起きやすくなります。

トップレベルドメインの選択 日本の企業なら「.jp」や「.co.jp」、一般的には「.com」が人気です。

注意点

ドメインを取得・運用する際の注意点もあります。

更新を忘れない ドメインの有効期限が切れると、サイトが表示されなくなってしまいます。ホームページの管理会社で保守を受けている場合は問題ありませんが、ご自身で管理する場合には覚えておきましょう。

他人の商標を使わない 他社の商標権を侵害するドメイン名は避けましょう。

似たドメインに注意 よく似たドメイン名で偽サイトを作られる可能性もあります。

まとめ

ドメインは、インターネット上であなたのサイトを特定するための重要な住所です。ホームページを持つなら、独自ドメインの取得をおすすめします。

覚えやすくて、会社やサービスの特徴を表すドメイン名を選ぶことで、お客様にとって分かりやすく、信頼できるサイトになります。

ドメインの取得や設定でご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください(^^)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長崎大学経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。