体感で5倍ぐらいの速度で仕事している私のタスク管理術

この数ヶ月、ありがたいことに仕事の相談がたくさんあり、今までは捌ききれないほどの量と複雑さになっていました。今までなら断るほどの状況です。

でも、なんとか各案件を遅らせずに進めることができています。「なぜ以前よりスムーズに進められているんだろう?」と振り返ってみると、いくつかの工夫が効いていることに気づきました。

今回は、体感で5倍速(実際は3倍くらいかもしれませんが)で仕事を進められるようになったタスク管理術をご紹介します。

タスク管理の基本的な流れ

打ち合わせ中にタスクを作る

まず、お客さんとの打ち合わせの中でタスクを作ります。これは以前からやっていたことですが、打ち合わせ中に「これはやらないといけないな」と思ったことをその場でメモしていきます。

打ち合わせ後にサッと整理する

打ち合わせが終わったら、できるだけ早くタスクの整理をサッと行います。ここが以前と大きく変わった点です。

「後でまとめてやろう」と思っていると、どんどん記憶が薄れていきます。時間が経てば経つほど「あれ、どういう意図だったっけ?」となってしまうので、覚えているうちにタスクリストを作ることが本当に大事です。

「料理方式」のタスク処理

すぐ手をつける、でも完成させない

作業が大変なタスク、つまり内容を忘れやすそうなタスクは、すぐに手をつけるようにしています。ただし、重い内容の場合は下準備の段階で留めておきます。なぜなら、他に優先すべき仕事があるからです。

料理のように「下ごしらえ」をする

このコツは、料理のようなイメージです。

料理をする時って、いきなり調理を始めるのではなく

  1. 食材の買い出しをする
  2. 野菜を洗う、切る
  3. 調味料を準備する

という下処理をしますよね。

仕事も同じで、作業自体をやりやすく準備しておくことが重要なんです。

具体的には

  • 必要な資料を集めておく
  • 参考になりそうな過去の事例を探しておく
  • フォーマットやテンプレートを用意しておく
  • 大まかな構成や流れを考えておく

こうした「下ごしらえ」を早めにやっておくと、実際に作業する時間が取れた時に、スムーズに進められるようになります。

なぜこの方法が効果的なのか

記憶の鮮度を保つ

打ち合わせ直後が一番記憶が鮮明です。「お客様がどんな表情で言っていたか」「どんな背景があるのか」といった細かいニュアンスまで覚えているうちに、タスクや下準備をしておくことで、後から作業する時の質が全然違ってきます。

着手のハードルを下げる

下準備ができていると、「さあ、やるぞ」という時のハードルがぐっと下がります。ゼロから始めるのと、すでに材料が揃っている状態から始めるのでは、精神的な負担が全く違うんですよね。

優先順位をつけやすくなる

すべてのタスクの「下ごしらえ」ができていると、今どのタスクが急いでいて、どれが少し待てるのかという優先順位が見えやすくなります。

実際の効果:難しく多い仕事量をこなせるように

体感5倍、実際は3倍くらい

「体感で5倍速」とは言っていますが、実際は3倍くらいかもしれません。でも、以前よりも確実に難しく、そして多い仕事量をこなせるようになったのは事実です。

以前だったら「これは無理」と断っていたか、納期を大幅に遅らせていたような案件も、今ではスムーズに対応できています。

余裕が生まれる

何より大きいのは、心の余裕が生まれたことです。「あのタスク、どうだったっけ?」「何から手をつければいいんだっけ?」という不安が減って、目の前の仕事に集中できるようになりました。

明日から始められる実践ポイント

このタスク管理術は、特別なツールも必要なく、今日からでも始められます。

  1. 打ち合わせ中:気づいたタスクをその場でメモ
  2. 打ち合わせ直後:5-10分でタスクを整理
  3. その日のうち:記憶が新鮮なうちに下準備だけでもやっておく
  4. 実際の作業時:準備ができているので素早く着手

まとめ:小さな準備が生む大きな違い

タスク管理というと、複雑なツールや厳密なルールが必要だと思われがちですが、実は「記憶が新鮮なうちに動く」「料理のように下ごしらえをする」という、とてもシンプルな工夫で劇的に改善できます。

この2ヶ月で実感したのは、仕事の速度が上がるということは、単に作業が速くなるだけでなく、心の余裕が生まれて、より質の高い仕事ができるようになるということです。

明日の打ち合わせから、終わった後の5分間だけでも意識してタスク整理をしてみてください。この小さな習慣が、もっと豊かな時間を生み出してくれるはずです。

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長崎大学経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。