スマホ代高く払ってない?実際に月1,500円で使っている我が家の体験談

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先日、スマホの月額利用料金が平均4,117円という調査結果が発表されました。2025年1月から239円減少したとはいえ、まだまだ高いなというのが率直な感想です。というのも、以前のブログでも書きましたが我が家は月1,500円程度でスマホを使っているからです。

「そんな安くて大丈夫なの?」と疑問に思われる方もいるでしょう。今回は、実際に格安SIMを家族で使っている体験談をお話ししたいと思います。

我が家のスマホ代事情

まず、我が家の現在のスマホ代をご紹介します。

私(仕事用):Y!mobile 月3,000円程度

  • かけ放題付き
  • データ通信3〜4GB
  • 法人契約なので個人の人だと参考にしにくい

家族(妻、息子、義父、義母):日本通信SIM 一人月一1,500円(税込)程度

  • 70分通話付き
  • データ通信6GB
  • ドコモ回線

ちなみにスマホ端末は妻はiPhone 14 Pro Maxを白ロムで中古を買い、息子や義母はネットで白ロムのAndroidなどを1〜2万で購入して使っています。端末とセットで契約をしないのも縛りが減りますよ。

以前は義父母がジャパネットのY!mobileで1人4,000円ほど(かけ放題、9GB付き)を使っていました。これでもコスパは良い方だったのですが、「もっと費用を抑えたい」ということで現在のサービスに変更しました。

結果として、特に不具合や不満は聞いていません。日常使いには十分すぎる内容のようです。

調査データから見える現実

今回の調査結果を詳しく見てみると、興味深いことが分かります。

データ通信量の実態

  • 過半数のユーザーが3GB以下しか使っていない
  • 平均は12.46GBだが、中央値は3GB
  • つまり、大容量プランが必要ない人がほとんど

音声通話の実態

  • MNO4社(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天)でも週平均20分程度
  • MVNOユーザーは週平均9.2分
  • 月に換算すると、ほとんどの人が月40〜80分程度

これらのデータを見ると、多くの人が実際の使用量に対して過剰なプランを契約している可能性があります。

なぜ高いプランのままなのか?

周りの人たちの話を聞いていると、まだまだ高いプランで支払っている人が多いのが現状です。その理由を分析してみると、主に3つの要因があります。

1. 知らないこと 格安SIMの存在は知っていても、具体的にどのくらい安くなるのか、どんなサービスがあるのかを詳しく知らない人が多いです。

2. 手続きが面倒 知っていても「手続きが面倒くさい」という理由で変えない人がほとんどです。確かに、MNP(番号ポータビリティ)の手続きや設定は少し手間がかかります。

3. 縛りが強い 家のネットとのセットプランになっていて変えられない、家族割引が適用されているので一人だけ変えにくい、などの縛りがある場合も多いです。

選択肢の多さが逆に複雑さを生む

現在のスマホ業界は選択肢が非常に多く、契約内容も複雑です。

キャリアの種類

  • 大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天)
  • サブブランド(Y!mobile、UQモバイル)
  • MVNO(格安SIM各社)

プランの種類

  • データ容量の違い(1GB〜無制限まで)
  • 通話プランの違い(従量制、定額、かけ放題)
  • 各種オプション

これだけの選択肢があると、「どれが自分に合っているか分からない」「調べるのが大変」ということで、結局は現状維持になりがちです。

実際に変更するとどのくらい節約できる?

具体的な節約効果を計算してみましょう。

大手キャリアから格安SIMに変更した場合

  • 現在:月7,000円程度
  • 変更後:月2,000円程度
  • 月の節約額:5,000円
  • 年間節約額:60,000円

サブブランドから格安SIMに変更した場合

  • 現在:月4,000円程度
  • 変更後:月1,500円程度
  • 月の節約額:2,500円
  • 年間節約額:30,000円

年間で3〜6万円の節約となると、確かに手続きの手間をかけても検討する価値がありそうです。

格安SIMで不便に感じること

正直にお伝えすると、格安SIMにもデメリットはあります。

通信速度 お昼の時間帯や夕方の混雑時には、通信速度が遅くなることがあります。ただし、日常的な使用(メール、LINE、ウェブ閲覧)には支障ありません。

店舗サポート 大手キャリアのように街中に店舗が少ないため、対面でのサポートを受けにくいことがあります。

家族割引などの特典 大手キャリアのような手厚い家族割引や各種特典は少なめです。

こんな人には格安SIMがおすすめ

経験上、以下のような方には格安SIMが特におすすめです。

データ使用量が少ない人 月3GB以下の使用量なら、格安SIMの恩恵を最大限受けられます。

電話をあまりかけない人 LINE通話やメールが中心の人なら、通話料金を大幅に節約できます。

Wi-Fi環境が整っている人 自宅や職場にWi-Fiがあれば、データ容量を気にする必要がありません。

スマホに詳しい人 設定やトラブル対応を自分でできる人なら、格安SIMのデメリットをカバーできます。

まとめ

スマホ代は、自分の使用実態に合ったプランを選べば大幅に節約できる可能性があります。月3,000〜5,000円、年間3〜6万円の節約効果を考えると、多少の手間をかけても検討する価値はあるのではないでしょうか。

ただし、すべての人に格安SIMが適しているわけではありません。電話を多く使う人、大容量のデータ通信が必要な人、店舗でのサポートを重視する人は、現在のプランの方が合っている場合もあります。

大切なのは、「なんとなく」ではなく、自分の実際の使用量とニーズを把握した上で、最適なプランを選ぶことです。一度じっくり検討してみてはいかがですか?(^^)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長崎大学経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。