自社のホームページは何位?~検索順位の調べ方と見るべきポイント~
自社のホームページの順位って把握していますか?
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など、いざ調べようと思って普通にGoogleで検索してみると、思った以上に上位に自社サイトが表示されて「意外と上位にいるじゃん!」と安心してしまった経験はないでしょうか。実は、それは大きな勘違いかもしれません。今回は、検索順位の正しい調べ方と、多くの人が陥りがちな落とし穴について詳しくご紹介します。
【重要】普通に検索してはダメな理由
まず最初に、とても重要なことをお伝えします。自社の検索順位を調べる時は、「普通の検索」をしてはいけません。
なぜダメなのか? Googleは、あなたの過去の検索履歴や閲覧履歴を記録しています。そして、あなたがよく見るWebサイトを検索結果の上位に表示する「パーソナライズ検索」という機能があります。
つまり、自社のホームページを日頃からよく見ている社長や担当者が普通に検索すると、実際よりもはるかに上位に自社サイトが表示されてしまうのです。一般のお客様が同じキーワードで検索した時は、全く違う順位に表示されている可能性があります。
この勘違いは本当によくあることで、「うちのサイト、結構上位にいるから大丈夫」と思っていたら、実際は圏外だったというケースも珍しくありません。
正しい検索順位の調べ方
では、どうやって正確な検索順位を調べれば良いのでしょうか?いくつかの方法をご紹介します。
1. シークレットモード(プライベートブラウジング)での検索
手軽にチェックしたい場合は、ブラウザのシークレットモードを使用しましょう。
正しい手順:
- ブラウザでシークレットモード(プライベートブラウジング)を開く
- 位置情報の許可を拒否する
- 調べたいキーワードで検索
- 自社サイトが何位に表示されるかを確認
ただし、この方法も完璧ではありません。Googleは様々な要因で検索結果を調整するため、参考程度に考えるのが良いでしょう。
2. Google Search Console(最も信頼できる)
Googleが無料で提供している公式ツールです。これが最も正確で信頼できる方法です。
設定方法
- Google Search Consoleにアクセス
- 自社サイトのURLを登録
- 所有権を確認(HTMLファイルアップロードまたはGoogleアナリティクス連携)
- 「検索パフォーマンス」から順位データを確認
見られる情報
- 各キーワードでの平均順位
- 表示回数(何回検索結果に出たか)
- クリック数(何回クリックされたか)
- クリック率(表示に対するクリックの割合)
このツールの素晴らしいところは、実際の検索結果に基づいた「リアルなデータ」が見られることです。憶測ではなく、事実に基づいた数字を知ることができます。
3. 順位チェックツールの活用
無料ツール: いくつかの無料順位チェックツールがオンラインで提供されています。ただし、1日の検索回数に制限があったり、機能が限定的だったりします。
有料ツール
- GRC(ジーアールシー):月額500円程度から利用できる日本製ツール
- Rank Tracker:高機能な海外製ツール
- SEMrush / Ahrefs:プロ向けの総合SEOツール
継続的に順位をチェックしたい場合は、有料ツールの導入も検討する価値があります。
まずはキーワードを整理しよう
順位を調べる前に、「どのキーワードで調べるか」を明確にしましょう。
お客様の立場で考える 自社のサービスを探している人は、どんなキーワードで検索するでしょうか?
例:美容院の場合
- 「地域名 + 美容院」(渋谷 美容院)
- 「地域名 + カット」(渋谷 カット)
- 「地域名 + 美容室」(渋谷 美容室)
より具体的なキーワードも重要
- 「地域名 + カラー + 美容院」
- 「地域名 + 白髪染め」
- 「駅名 + メンズカット」
これらのキーワードは検索数は少ないかもしれませんが、購入意欲の高いお客様からの検索である可能性が高いのです。
調べる時の重要な注意点
1. 地域による検索結果の違い
特にローカルビジネスの場合、検索者の地域によって結果が大きく変わります。「美容院」と検索した場合、東京にいる人には東京の美容院が、大阪にいる人には大阪の美容院が優先的に表示されます。
2. デバイスによる違い
スマートフォンとパソコンでは検索結果が異なることがあります。現在はスマートフォンでの検索が主流なので、スマホでの順位も必ず確認しましょう。
3. 時間による変動
検索順位は日々変動します。朝と夜で順位が変わることもあるので、1回の測定結果だけで判断せず、継続的にチェックすることが大切です。
4. 「いつものブラウザ」は使わない
Chrome、Safari、Edgeなど、いつも使っているブラウザには検索履歴や閲覧履歴が蓄積されています。順位チェック専用のブラウザを用意するか、必ずシークレットモードを使用しましょう。
まとめ
自社ホームページの検索順位を正しく調べることは、Webマーケティングの第一歩です。最も重要なのは、「普通の検索では正確な順位は分からない」ということを理解することです。
まずはGoogle Search Consoleから始めて、継続的に順位をモニタリングしていきましょう。1位を目指すことも重要ですが、それよりも「お客様にとって本当に役立つサイト」を作ることを心がければ、結果として順位も向上していくはずです。
最初は思ったより順位が低くてがっかりするかもしれませんが、それは改善の余地があるということでもあります。一歩一歩、着実に取り組んでいけば、きっと成果につながりますよ (^^)