「困った時だけの更新」では遅すぎる。ホームページは日々の積み重ねが力になる
「最近、お客さんからの問い合わせが少なくて…。ホームページを更新して集客したいんです」
こんなご相談をいただくことがあります。お気持ちはとてもよく分かるのですが、実はこの考え方には大きな落とし穴があるんです。
困った時にホームページを更新しても、すぐには効果が現れない。それどころか、普段更新していないサイトは、そもそも人に見てもらえない状態になってしまっているかもしれません。
「喉が渇いてから井戸を掘る」では遅い
ホームページの更新は、よく「井戸掘り」に例えられます。
喉が渇いてから井戸を掘り始めても、水が出るまでには時間がかかります。普段から井戸を掘り続けて、いざという時にすぐ水が汲めるようにしておく。ホームページの情報発信も、まさにこれと同じなんです。
私たちがお手伝いしている企業様でも、日頃からコツコツとブログを更新されているところほど、「急に人手が足りなくなった」「新しいサービスを告知したい」といった時に、すぐに結果が出る傾向があります。
普段更新していないサイトに起こること
普段更新していないホームページには、実はこんな問題が起きています。
Googleからの評価が下がる
検索エンジンは「新鮮な情報を提供しているサイト」を好みます。更新頻度が低いサイトは、検索結果の順位が下がってしまう可能性があります。
訪問者が「古い情報」だと判断する
最新記事が「2年前」のサイトを見た人は、「この会社、まだ営業してるのかな?」と不安になってしまいます。
社内の情報発信スキルが錆びつく
普段書いていないと、いざという時に「何を書けばいいか分からない」状態になってしまいます。
常日頃の更新が「いざという時」に力を発揮する
一方で、日頃からコツコツと情報発信を続けていると、こんな効果が現れます。
検索での露出が増える
定期的な更新により、検索エンジンからの評価が向上し、様々なキーワードで見つけてもらいやすくなります。
会社の「人柄」が伝わる
日常的な投稿を通じて、会社の雰囲気や価値観が伝わり、「この会社で働いてみたい」「この会社に頼んでみたい」と思ってもらえる確率が上がります。
告知の拡散力が向上
普段から読んでくれている読者がいると、重要な告知をした時に、SNSでシェアしてもらったり、口コミで広がったりする可能性が高まります。
採用力が格段にアップ
「どんな会社なのか分からない」状態では、良い人材は集まりません。日頃の投稿で会社の魅力を伝え続けることで、価値観の合う人材に出会える確率が上がります。
「ネタがない」は思い込み
「でも、毎日書くようなネタがないんです…」
これもよく聞くお悩みですが、実は身の回りには情報発信のネタがたくさんあります。
- 今日食べたランチの話
- 最近読んだ本の感想
- 業界ニュースへの所感
- 季節の変化に関する気づき
- スタッフの何気ない日常
- お客様から教えてもらったこと
- 失敗談や改善の取り組み
完璧な記事を書く必要はありません。「今日はこんなことがありました」程度の軽い投稿でも、積み重ねれば大きな力になります。
もちろんサイトによっては個人的なものを少なめに…など方針があるかもしれませんが、まずは「動いていること」の演出が大事です。
「量より質」ではなく「質も量も」
「毎日更新するより、月1回でも質の高い記事を」という考え方もありますが、正直なところ、両方必要だと思います。
質の高い記事は確かに重要ですが、更新頻度が低すぎると、そもそも人に見てもらう機会が減ってしまいます。逆に、毎日投稿していても内容が薄すぎると、読者が離れてしまう可能性があります。
理想は「そこそこの質の記事を、できるだけ頻繁に」投稿すること。完璧を目指すより、継続することの方が重要です。
まずは週1回から始めてみる
「毎日は無理でも、週1回なら…」
それで十分です!まずは無理のない頻度から始めて、慣れてきたら少しずつ増やしていけばいいんです。
大切なのは「継続すること」。たとえ週1回でも、1年続ければ52記事。2年で100記事を超えます。この積み重ねが、いざという時の大きな財産になります。
困る前に始める、それが成功の秘訣
人材不足で困ってから求人を出しても、良い人材はなかなか集まりません。売上が落ちてから集客施策を始めても、効果が出るまでに時間がかかります。
でも、普段からコツコツと情報発信を続けていれば、困った時にすぐに「助けて」と言える関係性ができているんです。
ホームページは「困った時の神頼み」ではなく、「日々の関係づくり」のツール。この視点で情報発信を続けていけば、きっと大きな成果につながるはずです。
「今日から始める」それが、1年後、2年後の大きな違いを生むんです(^^)