長女最後の運動会で感じた、譲り合いの精神やいくつもの気づき

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今日は子ども達(小学生)の運動会。

5月下旬とは思えないほど、今年の運動会はとても過ごしやすい気候に恵まれました。
朝は肌寒いほどで、日中も日陰に入ると風がひんやり感じられ、逆に日向ではしっかりと汗ばむ陽気。
暑すぎず、寒すぎず、まさに理想的な運動会日和となりました。

そんな中、今年は我が家にとっても特別な一日。
長女にとっては小学校最後の運動会、そして次女にとっては2度目の運動会でもあり、親としても感慨深い節目となる一日でした。

撮影スポットでの穏やかな譲り合い

私はビデオ係、妻はスチル係(静止画)。毎年役割は同じです。
撮影スポットはおのおのの判断で移動をし、同じ場所になったり状況によっては別々の場所で撮影することもあります。

今回、長女の最後の運動会なのでいつもよりもベストスポットを押さえようとして、2競技前ぐらいからそのスポットの3列目ぐらいで待っていました。
次の競技になりしばらくすると前の親御さんがご子息の撮影が終わってスペースが空いたのですが、そこに行くにはタイミングが少し早い。他に撮影したい親御さんがいればと思って周りを見渡すと…、同じようなことを考えていたお父さんが隣にいてその方が

「あっいいですよ」

と言ってくれました。ただ、少しタイミングが早いので

私「ありがとうございます!でも、次の競技なので先にどうぞ」

隣のお父さん「あ、実は私もなんです」

私「あ、そうなのですね」

と言って笑い合う。

私「ちなみに何走目ですか?」

隣のお父さん「2走目です」

私「あ、ではうちは1走目なのですみません、先に行かせていただきますね」

隣のお父さん「どうぞどうぞ!」

そんなニコニコしたやりとりがありました。

ただ、自分が前に来させてもらった後に考えると、50m(ハードル跳び付き)なので1走目が終わるとすぐ2走目で入れ替わるタイミングが難しい。

少し考えた後にそのお父さんに

私「1と2ではすぐ入れ替わるのが難しいので、良かったらこのスペース使ってください」

隣のお父さん「あ〜わざわざすみません!?ありがとうございます!」

と言い、スペースを作って2人とも無事に撮影することができました。

スペースの取り合いとかではなくて、譲り合いの精神ってこういう時にもあるんだなとちょっとした心の交流が嬉しかったです。
また、自分が撮影の邪魔になっていないか、ちょくちょく周りを確認します。自分が撮る時にも「あ〜そこの人今動かないで」というタイミングがありますからね。

なので自分の場所を確保したからと言っても後ろの人がどうカメラを向けているかは常に確認が必要です。

あと、自分の撮影が終わったらすみやかに後ろに下がるのもポイントですね。

みんな我が子を見たい気持ちは同じですから、この配慮を忘れないことが大事ですが気を抜くと自分本位になってしまうのでなかなか難しい所です。

子ども達を相対的に観ると…

運動会といえば、つい我が子に目がいきがちですが、見渡すといろいろな発見があります。
一生懸命に行動する児童、それを応援する児童の姿。卒業生が遊びに来て微笑ましく見ている姿。我が子をカメラやその目に収めようとする親や祖父母の姿。一生懸命サポートする先生の姿、地域の人として協力してくれている方…私も子ども達の運動会は10年ぐらい見ていますが、改めて見ると色々なことに気づきましたね。

他にも、子どもの幼稚園の運動会などを思い出すと、幼稚園の年長さんは年中・年少さんと並んだ時にはとてもお兄さん、お姉さんに見えました。

けれど次の学年、つまり小学1年生を見てみると、「あれ?年長さんより年上のはずなのにとても幼く見えるな…?」
と感じる。それは周りにいるのが、2年生〜6年生だから。あれだけ年上に見えた年長さんがさらに1年進学すると、とても幼く可愛く見えるなんて不思議ですよね(^^)

微笑ましい小さな来場者たちとのふれあい

ふと目にとまったのは、0歳くらいの男の子。お父さんに抱かれている。まだ少なめの髪の毛が風で逆立っていて、りりしい顔でこちらを見つめてくる。
笑顔を返すと、急に恥ずかしそうにお父さんの胸に顔をうずめる。これを3度ほど繰り返しました。
その下には1〜2歳くらいの女の子がダンスをしながらじーっとこっちを見ているのに気づく。弟ににこっとしているこのおじさんは誰だろう…そう思ったのかな。この女の子にもにこっと笑いかけると同じように照れた表情でお父さんの背中に隠れる。

う〜ん、これはかわいすぎる(*^^*)

少し切なさを感じた場面も

気になったのがマスクを付けている児童がちらほらいること。私も人混みの中ではマスクを未だに装着しているので、マスクの有無にどうこう言うことはありません。

体調の問題か、本人や家庭の方針なのか理由はわかりませんが、さすがに「走る」という行為にマスクが加わると、なんだか切なさを感じてしまいます。これも時代の影響なのでしょうね…

また、去年まであんなに笑顔で手を振っていた長女が、今年は少し照れたような表情を浮かべていたのも印象的でした。
応援団に入ったらしく「ぶちかましてやる!」と家では気合い十分だったのに、いざ始まると照れが勝ってしまったのかもしれません。
そんな変化にも、少し寂しさを感じつつも成長を感じる親の気持ちがありました。

撮影の気遣いも

また、数年前からですが、撮影の被写体にも気を遣わないといけなくなりました。特に撮った写真や動画をSNSへのアップは控えるアナウンスをしていたり、今年からはとうとう子ども達のぜっけんがなくなってしまいました。児童の個人情報を保護するために確かに必要なことではありますが、子どもの判断がつきにくいなどちょっと難しい部分もありますよね…これも仕方の無いことかと思いつつ、ルールを守らない人達のせいでこれまでできていたことができなくなったりと、残念にも思います。

点数制も廃止

よく、赤、白、青、黄組…のように全学年を色分けのチームにしてチーム戦で競い合い、結果発表をしていたものですが、それも廃止となりました。おそらく少子化によりクラスが基本的に2クラス編成になっていて、チームを分けるのも難しいのでしょうね。あとは想像ですが勝ち負けの概念を無くすというのも今の時代っぽいのかもしれません。

「みんな頑張ったからみんなエライ!」

みたいな感じでこれはこれでいいと思いますけどね。少し寂しさは感じますね。

小さな成長を見守る、特別な一日

改めて、運動会というのは「頑張る子どもたちの姿を見る日」でありながら、
親にとっては「子どもの成長を、静かに実感する日」でもあるのだと感じました。
また、時代の変化も感じさせられる…そんな特別な一日となりました。

来年は長女が中学生、もう小学校での運動会の姿を見ることはありません。
少し寂しくもあり、でもそれだけの時間を一緒に過ごしてきたことへの感謝の気持ちが湧いてくる。
そんな思いを胸に、帰り道は家族で少しだけ長めの散歩を楽しみました(^^)

最後に…初心者のちりんちりんアイス屋さん

帰りには必ず次女が「アイス食べたい」と言います。学校の表にちりんちりんアイスの屋台がいつもいるのですが、今年は初心者マークが貼っていました。何だろうと思って見ると

「修行中のため、綺麗なバラの形にできません。何卒ご了承ください」

的なことが書いてありました。思わずフフっとなったとともに、なるほどあのバラの形には技術がいるのだということを知りました。

しかもラッキーだと思えたのが、この修行中のお兄さんも一生懸命バラの形にしてくれて、いつものよりも分厚いバラになったんです。

つまりいつもよりボリュームがあるということですね!とてもお得な気分になりました。
ぜひそのままの技術でいてください〜(笑)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長大経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・動く・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。