ブラウザって何?という方に、分かりやすく説明してみます
- 「それって、ブラウザで開けますか?」
- 「ブラウザを最新版にしてください」
- 「このブラウザでは対応していません」
…こんな風に、IT関係の会話でよく出てくる「ブラウザ」という言葉。
でも、改めて「ブラウザって何ですか?」と聞かれると、意外と説明に困る…という方も多いのではないでしょうか?
今回は、パソコンやスマホを日常的に使っていても、いまいちよく分かっていないかもしれない「ブラウザ」について、できるだけやさしく説明してみます。
「ブラウザ」はインターネットを見るための“窓”
ブラウザとは、一言でいえば「インターネットを見るためのアプリ」のことです。
たとえば…
- Google Chrome(グーグルクローム)
- Safari(サファリ)
- Edge(エッジ)
- Firefox(ファイアフォックス)
などがそれにあたります。
スマホでもパソコンでも、Googleで検索をしたり、Yahoo!ニュースを読んだり、ショッピングサイトを見たり…といった時に開いている画面。それはすべて「ブラウザ」なんです。
よくある誤解:Googleとブラウザは別物?
「Googleを開いてください」と言うと、「それってアプリ?ブラウザ?」と混乱する方も。
実はGoogleというのは検索エンジンの名前。 そしてGoogleを開くための“窓”がブラウザです。
つまり、「Google Chrome(グーグル・クローム)」というのは、Googleが提供している“ブラウザ”ということになります。
なぜ「ブラウザの種類」を知っておいた方がいいの?
私たちがホームページ制作やシステムのお手伝いをする際、お客さまに「ブラウザは何を使っていますか?」と確認することがあります。
なぜかというと、ブラウザの種類によって、見え方や動き方が違うことがあるからです。
特に「Internet Explorer(IE)」は、現在サポートが終了していて、最新のサイトでは正しく表示されないケースが非常に多いんです。 (「IEって何?」という方は…そっとアップデートをオススメします!)
それぞれの端末で最初から入っているブラウザは?
ブラウザはわざわざインストールしなくても、ほとんどの端末には最初から入っている(=デフォルト)ものがあります。
それぞれの端末ごとに見てみましょう。
Windows(ウィンドウズ)パソコン
- 現在のデフォルト:Microsoft Edge(エッジ)
- 昔の定番:Internet Explorer(インターネット・エクスプローラー)
以前はIE(アイイー)こと「Internet Explorer」が圧倒的に多く使われていましたが、現在はサポートが終了し、Edgeに移行するよう推奨されています。
※Internet Explorerは2022年に正式に終了となりました!
Mac(マック)パソコン
- デフォルト:Safari(サファリ)
Apple製品ではおなじみのブラウザです。軽快でデザインもスッキリしています。
iPhone(アイフォーン)
- デフォルト:Safari(サファリ)
アプリで「Google」と書かれているものを使っている人も多いですが、それはGoogleの検索専用アプリで、正確にはブラウザではありません。
SafariはiPhoneに最初から入っていて、リンクを開くと自動でこれが起動するようになっています。
Android(アンドロイド)スマートフォン
- デフォルト:Chrome(クローム)
Googleが開発しているだけあって、AndroidスマホではChromeが標準ブラウザになっています。
その他の例外
- タブレット端末(iPad、Androidタブレット)もスマホと同様に、SafariやChromeが主に使われます。
- 一部の格安スマホでは独自のブラウザが入っていることもありますが、結局はChromeなどがよく使われます。
じゃあ、どれを使えばいいの?
どれが正解というわけではありませんが、サイトを安全に快適に見るなら「最新版のブラウザ」が一番です。
個人的なおすすめは、
- Windows →ChromeかEdge
- Mac →SafariかChrome
- スマホ → 基本はSafari(iPhone)かChrome(Android)
特にウェブサービスやクラウドを多用する場合は「Google Chrome」が安定している印象があります。
河野はどう使っている?
私の場合は皆さんの参考にはなりにくいかもしれませんが、ご紹介します。
- PC
メインPC(mac)→仕事系はChrome、プライベート系はFirefox(Googleのアカウントも変えている)、たまにSafari
サブPC(Windows)→ChromeとFirefox(メインPCと同じような使い方) - スマホ→メインスマホ(iPhone SE)はSafari、たまにChrome
セカンドスマホ(Android)→Chrome
私の場合はちょっとマニアックなのと作業が多岐に渡るので用途に応じて使い分けているという感じです。
LINEやニュースサイトでリンクを押すと何で開いてるの?
ではこういうのはどうでしょう?
「LINEで送られてきたリンクを押すと、Safariじゃない表示になってる?」
「ニュースアプリで記事を開いたとき、見え方が変わっている気がする」
といった声があります。
これは、LINEや一部のアプリが「独自の内蔵ブラウザ(インアプリブラウザ)」で開いているからなんです。
LINEの場合
LINEでリンクをタップすると、基本的にはLINEアプリ内で開かれる簡易ブラウザが使われます。
つまりSafariやChromeではない、LINE専用の簡易的なブラウザです。
・一部の機能が正常に動かない
・ログイン状態が保持されていない
・表示がくずれる
といったこともあるため、重要な操作(ログイン・購入など)が必要な場合は、右上の「・・・」から“Safariで開く”などを選んだ方が確実です。
Yahoo!ニュース、SmartNews、Twitterなどのアプリ
これらも同じように、アプリに内蔵された独自のブラウザ(インアプリブラウザ)でリンクを開いています。
見た目は普通のウェブページに見えますが、細かい部分では通常のブラウザとは動きが違うことがあります。
ブラウザでちゃんと見たいときは?
- LINEやアプリで開いたあと、「Safariで開く」「Chromeで開く」という選択肢が出る場合は、それを使う。
- URLをコピーして、直接SafariやChromeに貼り付けて開く。
こうすることで、本来のブラウザの機能や表示をフルに活用できるので、トラブルも少なくなります。
ちなみに「ブラウザの更新」も大切です
ブラウザは、定期的に「更新(アップデート)」が行われます。
この更新には
- 表示のスピードが速くなる
- セキュリティが強化される
- 新しい技術に対応できるようになる といったメリットがあります。
ですので、「サイトが見れない」「レイアウトが崩れている」などがあった場合は、まずはブラウザを最新版にしてみるのがオススメです。
ブラウザはインターネットの“入り口”です
「ブラウザ」は、言い換えれば“インターネットに入るための玄関口”。
家の扉が古いと、中の景色がキレイでも見えにくい。 でも、扉を新しくすると、気持ちよく出入りできるようになる。
それと同じで、快適にインターネットを使うために、ブラウザのことを少し知っておくと便利です。
「ブラウザ」って言われてもピンとこなかった方も、なんとなくイメージが掴めたでしょうか?
こういう話が「ちょうどよかった」と思ってもらえるとうれしいです(^^)