ホームページの役割とは? (1)企業や店舗の「公式な顔」としての役割

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ホームページは、企業や店舗の「公式な顔」として機能します。これは単なる企業情報の掲載にとどまらず、信頼性の確立・ブランドイメージの構築・顧客との接点の強化など、ビジネスにおいて極めて重要な役割を果たします。SNSが普及した今でも、ホームページの存在は企業の信頼性を示す大きな要素となっています。

1. ホームページは「公式情報」の発信源

企業や店舗の情報は、SNSや口コミサイト、ポータルサイトなどさまざまな場所で発信されています。しかし、それらの情報が正しいとは限らないという問題があります。

たとえば、Googleマップや食べログなどに掲載されている営業時間が古い情報のままだったり、SNSの投稿が更新されず、最新の営業状況が分からなかったりすることがあります。その結果、ユーザーが「やっていると思ってお店に行ったら休みだった」というトラブルが発生することもあります。

一方で、ホームページがあることで、「ここに載っている情報が正確な公式情報です」と伝えることができます。
営業時間や定休日の最新情報を掲載
料金・サービス内容の詳細を明確に記載
最新のお知らせやキャンペーン情報をまとめる

ホームページが「公式な情報の基準」になれば、ユーザーは迷うことなく正しい情報を得ることができるのです。

2. 企業や店舗の「信用力」を高める

ホームページがあるかどうかは、企業や店舗の信頼性に大きく影響します。特に、初めて利用するお店やサービスを調べるとき、「公式サイトがない=怪しい」という印象を持たれることもあります。

例えば、

  • 企業のホームページがない → 「この会社、本当に存在するの?」
  • 飲食店の公式サイトがない → 「メニューや価格が分からない、口コミを信じていいのか不安」
  • フリーランスのポートフォリオがない → 「実績やスキルが分からない、安心して依頼できるのか?」

特にBtoB(企業間取引)の場合、ホームページの有無は信用度を大きく左右します。
企業の担当者が新しい取引先を検討するとき、まず公式サイトを確認し、会社概要や実績、サービス内容をチェックするのが一般的です。ここで「ホームページがない企業」というだけで、選択肢から外されることもあります。

また、士業(弁護士・税理士・コンサルタント)やフリーランスなど、信頼が重要な職業においても、ホームページの有無は大きな違いを生みます。
「過去の実績」や「お客様の声」を掲載することで信頼感を強化
事務所の所在地や対応エリアを明記し、安心して相談できる環境を整える
SNSでは伝えきれない「理念」や「こだわり」を明確に打ち出す

こうした情報を丁寧に発信することで、「安心して依頼できる存在」だとユーザーに認識してもらうことができます。

3. ブランドイメージを伝える場になる

SNSはフォーマットが決まっており、すべてのアカウントが同じデザインで表示されるため、ブランドの個性を表現しづらいというデメリットがあります。

一方、ホームページはデザインの自由度が高く、企業や店舗のブランドイメージをしっかり伝えることができます。

例えば:
シンプルで洗練されたデザイン → 高級感やプロフェッショナルな印象を与える
ポップでカラフルなデザイン → 親しみやすさや楽しさを演出
大きな写真を活用 → こだわりのある製品や雰囲気を視覚的に伝える

また、フォントや色使い、キャッチコピーなども自由にカスタマイズできるため、「企業や店舗の世界観」を表現しやすくなります。

さらに、ストーリー性のあるコンテンツを掲載することで、より深い共感を生むことも可能です。
例:飲食店のホームページ
「オーナーの想い」ページを設置し、こだわりの食材や料理に込めた情熱を伝える
「生産者インタビュー」などを掲載し、食材の産地や品質をアピールする
「お客様の声」を紹介し、実際の利用者の感想を伝える

このように、ホームページは単なる情報発信の場ではなく、「企業・店舗のストーリーを伝える」大切なツールとなるのです。

4. 公式な問い合わせ窓口として機能する

SNSのDM(ダイレクトメッセージ)を問い合わせ窓口として活用している企業もありますが、
問い合わせ内容が流れてしまう
スパムや迷惑メッセージが多い
対応が個人頼みになりやすい(担当者がいないと返信できない)

などのデメリットがあります。

一方、ホームページに「お問い合わせフォーム」を設置することで、
必要な情報を整理して送信してもらえる(例:名前・メールアドレス・問い合わせ内容)
スパムフィルターを活用し、不要なメッセージをブロック
営業時間外でも問い合わせを受け付けることができる

といったメリットが得られます。

また、「よくある質問(FAQ)」をホームページ内に用意することで、問い合わせ件数を減らし、対応の手間を削減することもできます。

ホームページは「企業の公式な顔」として不可欠

SNSが発達した現代でも、ホームページの役割は極めて重要です。
公式な情報発信の場として、正しい情報を提供する
信頼性を高め、企業・店舗の信用を確立する
ブランドイメージを伝え、競合と差別化する
問い合わせ窓口を整備し、ユーザーとのスムーズなやりとりを実現する

ホームページは、単なる企業紹介のツールではなく「ビジネスの基盤」となるものです。SNSと連携しながら、企業の「公式な顔」としてのホームページを活用することが、これからの時代には欠かせません。

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T.kawano

Web業に従事して約20年。人生の約半分以上をWebに費やしてきました。 長崎県産業労働部や商工会議所の専門家としてセミナーをしたりWebでお困りの方の相談にも乗っていました。 デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、 「つくって話せるWebディレクター」として活動中。 月間約700,000PVのwebサイト運営、フォロワー約15,000人のSNS運営の実績を元にWeb集客や、日常を語ります。 三児と一猫の父。趣味はバドミントンとお笑い。 「優しい」のに「仕事ができ」て「面白い」人間を目指して日々精進中。