技術が進化した今だからこそ、泥臭くやり続けることの強さ

2270文字 Blog, シリーズ『学び』

AIが台頭し、様々な技術が進化している今の時代。効率化やスマート化が叫ばれる中で、あえて言いたいことがあります。

それは「泥臭くやり続けること」の強さです。

毎日ブログを340日以上更新してみて分かったこと

この会社のブログを毎日更新し始めて、340日を超えました。

最初は続けるのは難しいかなと思っていました。ネタが尽きるんじゃないか、書く時間が取れないんじゃないかそんな不安もありました。

今年の目標の1つでしたのでとにかくやってみようと始めてみたんです。

そしたら不思議なことに、お問い合わせが増えてきたんですよね。「ブログを見て」という言葉をいただく機会が明らかに増えました。

「毎日更新されてますよね」「いつも読んでます」そういう声をかけていただくことも多くなりました。中には「あのブログ記事を見て、この人に頼みたいと思った」と言ってくださる方もいらっしゃいます。

もちろん、一つ一つの記事のクオリティで言えば、時間をかけて作り込んだ完璧な記事には及ばないかもしれません。でも、続けることで見えてくるものがあるんです。

クライアントの社長も何年も続けている

私のクライアントにも、もう何年もブログ更新を続けている社長がいらっしゃいます。

その方は自分でブログを書いて自分で更新して、もう何百記事と積み重ねています。日々のお仕事やお知らせなどを淡々と、でも確実に発信し続けているんです。

華やかなマーケティングをしているわけでも、SNSでバズっているわけでもありません。ただ、愚直に、泥臭く、やり続けているだけです

でもそれが、一番強い武器になっていると思うんです。

AIが書けないもの

最近はAIで記事を書くこともできるようになりました。確かに便利だし、私も活用することはあります。

でも、AIには書けないものがあります。

それは「今日、自分が実際に体験したこと」であり、「お客様との会話の中で感じたこと」であり、「この地域で生活している人間だからこそ分かる感覚」です。

技術が進化すればするほど、こういった「人間臭さ」が際立ってくるんじゃないかと思います。完璧に磨かれた文章よりも、ちょっと拙くても「この人が書いているんだな」と感じられる文章の方が、心に残ることもある。

泥臭さって、ある意味で「生きている感じ」なんですよね。その人が確かにそこにいて、考えて、行動している。そういうのが伝わってくる。

全ての会社に当てはまるわけではない

ただし、誤解してほしくないのは、これが全ての会社に当てはまるわけではないということです。

業種やターゲット、会社の規模によっては、もっとスマートな見せ方の方が良い場合もあります。洗練されたブランディング、計算されたマーケティング。そういうアプローチが合っている会社もあるでしょう。

また、社長が前に出るのが必ずしも正解とは限りません。社長は経営に専念して、広報は担当者に任せる。そういう役割分担の方が効果的な場合もあります。社員や担当者が発信することで、会社の雰囲気や社風が伝わりやすくなることもあるんです。

大事なのは、自分の会社に合ったやり方を見つけることです。

でも、中小企業には特に効く

そう前置きした上で、あえて言いたいのは、中小企業には「泥臭さ」が特に効くということです。

大企業や有名ブランドと違って、中小企業は認知されていません。「この会社、どんな会社なんだろう」「信頼できるのかな」と思われている状態からスタートします。

そんな時に、社長自らが発信している姿は強い。「この社長、ちゃんと仕事してるな」「この人、真面目にやってるな」そういう印象を与えることができます。

完璧じゃなくてもいいんです。むしろ、完璧じゃない方がリアルで良いかもしれません。試行錯誤している様子、悩んでいる様子、それでも前に進んでいる様子。そういうのが見えると、人は応援したくなるものです。

特に地域で商売をしている会社にとって、「顔が見える」というのは大きな強みになります。長崎という地域で、この街で頑張っている社長。そういうイメージが伝わると、「じゃあ、この人に頼もうか」という選択につながりやすい。

続けることの難しさと価値

もちろん、続けることは簡単ではありません。

忙しい日もあります。書くことが思いつかない日もあります。

でも、そこで一歩踏み出すかどうか。歯を食いしばってでも続けるかどうか。その積み重ねが、後から大きな差になってくるんです。

私も340日以上続けてきて、何度も「もういいかな」と思ったことがあります。でも、続けてきたからこそ見えた景色があります。続けてきたからこそ出会えたお客様がいます。

泥臭いやり方は、確かにかっこよくないかもしれません。効率的でもないかもしれません。でも、確実に積み重なっていくものがあります。

結局、人は人を見ている

結局のところ、人は人を見ているんですよね。

どんなに技術が進化しても、どんなにAIが賢くなっても、最後に選ばれるのは「この人と仕事がしたい」という気持ちです。

そしてその気持ちは、華やかなプレゼンテーションからは生まれにくい。むしろ、日々の小さな発信や、地道な積み重ねから生まれてくるものなんじゃないでしょうか。

AIの時代だからこそ、人間臭さ。効率化の時代だからこそ、泥臭さに価値があるんじゃないか、

そう信じながら今日も動きます(^^)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長崎大学経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。