「お米がない!?」から考えた、情報発信とビジネスの備え
最近、ニュースでたびたび耳にするようになった「お米問題」。
「値段が上がってる」「外食チェーンでお米が確保できない」――そんな話題に触れるたびに、私たちの身近な食卓が、実はかなり複雑な社会の仕組みに支えられていることを改めて実感させられます。
天候不順による不作、生産者の減少、価格調整の影響や卸業者の在庫管理…
一つひとつの要素が絡み合い、「いつものごはん」が当たり前じゃなくなる。
しかも、すぐにいつも通りに戻ると思っていたのに1年経っても価格は倍以上になったまま。
このご時世で主食であるお米がこんなに高いのでは不安になってしまいますね…
そこで今回はお米問題のことではなく、お米問題から他の問題へどう影響を与えるのかという点についてお話します。
業種が違っても、他人事じゃない
私たちはWeb制作という仕事柄、飲食、農業、製造、小売など本当に多様な業種の方々と関わらせていただいています。
そしてそれぞれの業界に、それぞれの「当たり前」がある。
たとえば飲食店。
お米がない、または高騰している、となればそれだけで仕入れ先の見直し、メニュー構成の再考、場合によっては価格の調整…と、いくつもの影響が出てきます。
でも、さらにその先には「それをどう伝えるか?」という課題が控えているんです。
情報発信は“平時”からの積み重ねがカギ
実際、「米が足りないのでメニューを一部変更します」「仕入れ状況により価格が変わる可能性があります」といったお知らせを、ホームページやSNSで丁寧に発信しているお店も見かけます。
お客様からすると、急に変わるよりも、きちんと背景を説明してくれる方がずっと納得しやすいですよね。
だからこそ、「いざという時のために、平時から情報発信のベースを整えておく」というのは、今の時代では欠かせない備えなんだと思います。
貼り紙一枚で伝えるよりも、WebサイトやSNSなど“いつでも見られる場所”で丁寧に説明しておくことで、お客様との信頼関係はずっと強くなります。
Webの仕事も、社会の流れとつながっている
「お米の話とWebって関係あるの?」と思われるかもしれません。
でも実は、こういった社会の動きって、回り回ってWebにも大きく影響してくるんです。
たとえば――
- 食材の高騰で経営に影響が出れば、広告費やWeb制作費を見直す動きが出るかもしれない
- 利益確保のために新しい販路を作ろうとすれば、ECサイトやWeb集客のニーズが高まる
- 社会的な不安定さが増すほど、企業は“きちんと伝える姿勢”を求められるようになる
私たちのような「Webという手段で誰かのビジネスを支える立場」の人間は、もはや“言われたものをつくる”だけでは足りないのだなと感じています。
世の中の動きを知り、クライアントと一緒に進む
こうした出来事は、「ただのニュース」で終わらせてしまえば、それまでです。
でもそこに、「今うちの関わっているお店や会社だったら、どうなるんだろう?」「どんな風に支えられるだろう?」と想像を巡らせてみることで、Web制作という仕事が、ぐっとリアルに、そして意味のあるものに感じられるようになります。
“伝える手段”を持っておくという安心
私たちが提供できるのは、あくまで“手段”です。
でも、その手段があるかどうかで、いざという時の対応力は大きく変わります。
お米の不足という一件から、改めて感じたのは
「日々、何を、どう伝えていくか」
その積み重ねが、結果として“信頼”や“継続的な関係性”につながっていくということ。
いつ何が起きるか分からないからこそ、WebやSNSを通じた丁寧な情報発信が、これからのビジネスにとってますます重要になってくる気がしています。
私の会社では常に情報発信をしているのでベースはできているような気はしますが、まだまだ足りない要素があると考えています。
これからも続けながら改善し、伝えたいことを訴求していたいと思います(^^)