「更新されていないんですけど…?」ホームページを更新してもらったのに変わっていない場合はリロードで解決

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ホームページを更新したあと、よくあるご連絡のひとつにこんな声があります。

「変わっていませんよ?」

こちらとしては「えっ、たしかに更新済みなんだけどな…」と思って確認してみると、ちゃんと最新の状態に切り替わっている。

でも、お客さまの画面では変わっていない。

そんな時にまずお伝えするのが…「一度、リロード(更新)してみてください」です。

実はよくある“キャッシュ”のいたずら

この現象、専門用語でいうと「ブラウザのキャッシュが残っている」状態。

簡単に言うと、「前に開いた時のデータ(画像やレイアウトなど)を、また読み込まなくていいように、パソコンやスマホが勝手に保存してくれている」状態です。

これはとても便利な仕組みなのですが、裏を返せば“新しい情報に気づかないことがある”という弱点もあるのです。

リロードとスーパーリロードで解決

すぐにできる解決法は2つあります。

◾ 通常のリロード(更新)

ブラウザにある「更新」のマーク、もしくは

  • Windows:F5
  • Mac:command + R

を押すと、ページの情報を再読み込みしてくれます。

これで解決することが多いです。

◾ それでも変わらないときは「スーパーリロード」

より強力な更新方法が「スーパーリロード」または「ハードリロード」と呼ばれるものです。

  • Windowsの場合:Ctrl + F5
  • Macの場合:command + shift + R

これをすると、キャッシュを無視してまっさらな状態でページを読み込んでくれます。

「変わってないな…?」というときは、これを試していただくと一発で解決することがほとんどです。

■ スマホの場合は…実は難しいんです…

iPhone(Safariの場合)

ページの上の方で「画面を下に引っ張る」と、くるっと矢印が出て更新されます(いわゆる“プルダウンリロード”)。それでも変わらない場合は、タブを一度閉じて、再度そのページを開き直してみてください。

Android(Chromeの場合)

画面右上の「︙(縦3つの点)」をタップして、「更新」を選ぶとリロードできます。こちらも変化がない場合は、一度タブを閉じて、再度アクセスすることで最新情報が読み込まれることが多いです。

それでも変わらない時は…

キャッシュが強く残っている場合、スマホの「履歴とデータの削除」で対応することもありますが、これは慎重に操作が必要です。

スマホの場合はキャッシュがクリアされない場合もあるので難しいんですよね。
ですので、確認はPCで行い、時間が経った後にスマホでも確認…という流れが良いかもしれません。

これまた時間がどのぐらいで更新されるかが不明なのがまた難しいんですよね…

知らなくて当然、これはウェブ会社があらかじめ伝えるべき

今では知っている人も増えてきましたが、まだまだ知らなくて当然。だって基本的には閲覧する方々はそのページにアクセスした時に最新の状態になっていることも多いため、更新前の表示のままだなんて思っていないからなんです。

ですので、全く気後れすることはありません。
むしろあらかじめ我々のようなウェブ会社が伝えておくべきなのです。

ちなみに私が作業報告をする際は

「※アクセス後、キーボードのCtrl + F5キー(macはcommand + R)を押してブラウザの表示を更新してください。」

の文言をなるべく都度入れるようにしています。私たちですらリロードを忘れる時がありますから、なじみが薄いお客さまが忘れるのは当然のことです。

このやりとりが減るだけでとても『お互いのため』になる

実はこのやりとりはお互いにとって良くないのですよね。

依頼者からすれば、「できたって言ったのにできてないじゃないか?!」と憤ってしまうことになります。
ですが、作業者からすれば「できているのにそんな冷たい言い方しなくていいじゃないか」という感情が芽生え、
とても悲しい状況になってしまいますよね。

お互い悪くないのにお互いの信用を無くすことになってしまう…

しかも、このやりとりを電話やメールなどでやりとりをするとなると、お互いの時間を費やしてしまうことになり、時間が大切な人生においてとても損な出来事ですよね。

だからこそお互いに「知る・伝える」ことで回避することができるんです。

それでも“更新されない”ことがある場合

実は、スーパーリロードをしても新しい表示にならないというケースもまれにあります。

これは何かというと…

◾ ブラウザや端末がキャッシュを強く残してしまっている場合

ブラウザの種類やバージョン、さらにはスマホやタブレットの設定によっては、スーパーリロードでも古い情報を持ち続けてしまうことがあります。

特にモバイル端末ではこの傾向が強く、「Wi-Fiを切ってモバイル回線に切り替えたら変わった!」ということもあるくらいです。

◾ サーバー側のキャッシュが原因の場合

ウェブサイトの表示スピードを速くするために、サーバー側でも一時的にキャッシュ(データの一時保存)を使っていることがあります。

たとえば、WordPressで「キャッシュ系のプラグイン」を入れていたり、レンタルサーバー側で自動的にキャッシュを生成している場合などです。

この場合は、サイト運営側でキャッシュを削除(クリア)しないと、更新が反映されないこともあります。

ですので、リロードでも変わらないならスーパーリロード、それでも変わらないならもっと奥深くのキャッシュ…と原因を考えることができます。それが分かっていればお互いの考え方や行動を解決に向けて変えることができますよね。

「見え方が違う=失敗」ではない

こうした技術的な理由により、私たち制作者側がちゃんと更新をしていても、見る側の環境によって“まだ変わっていないように見える”ことがあるんですね。

このようなケースでも、
「失敗した!」ではなくて、
「まだ反映に少し時間がかかっているだけ」と思っていただけると安心かと思います。

それでも不安なときは…

パソコンやスマホの操作が苦手な方にとって、
「リロードしてください」と言われてもよく分からないということもあると思います。

そんな時は、焦らずそのままご連絡くださいね

ちゃんと更新してます、でも見え方にラグがあるだけなんです

「見え方が違うだけで、データはちゃんと更新されてるんです」
とお伝えしても、初めての方にはやっぱり不安ですよね。

でもこれ、私たち制作者側でもよく起こることなんです。
「あれ、画像変わったはずなのに…あっ、リロードしてなかった」と

だからこそ、お客さま側で見え方が変わらないことも全く不思議ではないですし、恥ずかしいことでもありません

お気軽にご質問いただけたらと思っています(^^)

ちなみに私たち作業をする者も、間違えた場所を更新していたりそもそも報告をしたのにその作業はやっていなかったということもあります。これはお叱りください(笑)

あ、でも優しく叱ってくれると嬉しいです(^^)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

Web業に従事して約20年。人生の約半分以上をWebに費やしてきました。 長崎県産業労働部や商工会議所の専門家としてセミナーをしたりWebでお困りの方の相談にも乗っていました。 デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、 「つくって話せるWebディレクター」として活動中。 月間約700,000PVのwebサイト運営、フォロワー約15,000人のSNS運営の実績を元にWeb集客や、日常を語ります。 三児と一猫の父。趣味はバドミントンとお笑い。 「優しい」のに「仕事ができ」て「面白い」人間を目指して日々精進中。