疲れた心に響く音楽~Official髭男dism「日常」

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最近、なんだか疲れてませんか?

毎日同じことの繰り返しで、気がつくと「あー、今日も一日終わったな」とため息をついている。そんな日々を過ごしている方って、きっと多いんじゃないでしょうか。

そんなときにふと耳にした一曲が、思いのほか心に響くことってありますよね。私にとって最近そうだったのが、Official髭男dismの「日常」という楽曲でした。

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「日常」ってどんな曲?

「日常」は2023年9月にリリースされた楽曲で、日本テレビの『news zero』のテーマ曲として書き下ろされました。

ヒゲダンといえば、「Pretender」や「I LOVE…」などのキャッチーで明るい楽曲のイメージが強い方も多いと思いますが、この「日常」は少し違います。もっと静かで、内省的で、でもだからこそ心に深く響く、そんな楽曲なんです。

タイトルの通り、私たちの「日常」がテーマ。特別なことが起きるわけでもない、変わり映えのない毎日の中で感じる、ちょっとした重荷や閉塞感。でも同時に、そんな日常の中にある小さな光も歌われています。

疲れている人の心に寄り添う歌詞

この楽曲の魅力は、その名の通り「日常」にあると思います。

例えば、週末になってもなんとなく疲れが取れない感じ。先の見えない夜道を歩いているような不安。そんな、言葉にするのは難しいけれど確かに感じている感情を、的確に表現してくれているんです。

でも、ただ暗い気持ちを歌っているわけではありません。スマートフォンの通知一つで救われる瞬間や、誰かが自分のことを気にかけてくれていることの大切さも歌われていて、「あ、私だけじゃないんだな」と思わせてくれます。

特に印象的なのは、安易な答えや解決策を提示していないところ。「頑張れば必ず報われる」とか「前向きに考えよう」とか、そういう分かりやすいメッセージではなく、迷いや不安も含めて受け入れることの大切さを伝えているんです。

つながりの力

「自分ひとりだけじゃないんだという思いを感じるだけで、人は気持ちが軽くなったり変わったりできる」と語っているように、この楽曲は聴く人の孤独感を和らげてくれます。

現代って、SNSで人とつながっているような気がするけれど、実際は孤独を感じることも多いですよね。そんな時代だからこそ、「一人じゃない」と思わせてくれる音楽の力って、本当に大きいと感じます。

完璧でなくてもいい

この楽曲のもう一つの魅力は、完璧でない自分を受け入れることの大切さを教えてくれることです。

毎日を完璧に過ごそうとして疲れてしまったり、理想と現実のギャップに落ち込んだり。そんな経験、誰にでもあると思います。

でも「日常」は、そんな完璧でない心を抱えながらも日常を生きていくことに意味があるんだと、そっと背中を押してくれるんです。

音楽的な魅力も

歌詞の内容だけでなく、音楽的にも魅力的な楽曲です。

ヒゲダンらしいメロディアスさは保ちながらも、普段の楽曲よりも落ち着いたトーンで、聴いていて心が落ち着きます。藤原さんの歌声も、いつもより少し抑えめで、まさに疲れた心に寄り添うような優しさがあります。

夜中にイヤホンで聴いたり、通勤電車の中で聴いたり、そんな日常のシーンにぴったりの楽曲だと思います。

この曲は私が幼少期の頃に聴いたことがあるような気がするメロディなのですよね。
どこか懐かしい、そして切ない感じ。あの時に聴いたはずはないけれど、当時自分が見た景色を思い出させるんです。そんな不思議な魅力がこの曲にはあります。

news zeroのテーマ曲として

この楽曲がニュース番組のテーマ曲として書き下ろされたというのも興味深いポイントです。

「世の中で起きている事と、番組を観ている方々をつなぐhubのようになれたら」という想いで制作されたそうですが、確かにニュースを見て重い気持ちになったときに、この楽曲があることで少し心が軽くなるような気がします。

世の中には解決の難しい問題がたくさんありますが、それでも私たちは日常を生きていかなければならない。そんな現実と向き合うための、優しい伴走者のような楽曲だと思います。

疲れたときこそ聴いてほしい

「最近疲れているな」「なんだかモヤモヤする」「一人で抱え込んでしまいがち」

そんな方にぜひ聴いてもらいたい楽曲です。

劇的に元気になったり、問題が解決したりするわけではありません。でも、「自分だけじゃないんだ」「これでいいんだ」と思わせてくれる、そんな温かさがあります。

音楽の持つ癒しの力

音楽って不思議ですよね。言葉では表現しきれない気持ちを歌ってくれたり、一人じゃないと思わせてくれたり。

特に疲れているときは、無理に元気な曲を聴くよりも、今の気持ちに寄り添ってくれる曲の方が心に響くことが多いと思います。

「日常」は、まさにそんな楽曲の一つ。聴く人それぞれの日常に寄り添って、そっと支えてくれる存在です。

まとめ

毎日が変わり映えしなくて、なんだか疲れてしまうこともあるけれど、それでも私たちは日常を生きています。完璧じゃなくても、迷いながらでも、それでいいんだと教えてくれる楽曲。

Official髭男dismの「日常」は、そんな現代を生きる私たちにとって、きっと心の支えになってくれると思います。

疲れた夜に、通勤途中に、ふとした瞬間に。ぜひ一度聴いてみてくださいね。きっと、あなたの日常も少し違って見えるかもしれません (^^)

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この記事を書いた人
T.kawano

T.kawano

宮崎生まれ、宮崎&長崎育ち。長崎西高、長大経済学部卒。
在学中からWeb業に従事して約20年。人生の半分以上をWebに注いできました。

デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、専門家としてセミナーをしたり、Webでお困りの方の相談にも乗ってきました。

「話す・動く・作るWebディレクター」として活動中。
器用貧乏を逆手に取り、ITの力を活用して少数精鋭の組織で動いています。

三児と一猫の父。趣味は「お笑い」「アニメ(狭く深く)」「バドミントンとそれに必要なトレーニング」
「優しく」「仕事ができ」「面白い」人間を目指して日々精進中。