賞金は4億5千万円!?世界最大級の科学賞「ブレークスルー賞」受賞!長崎から宇宙の謎へ挑んだ快挙
長崎から、まさに“世界レベル”のニュースが飛び込んできました。
長崎総合科学大学が参加する国際共同研究チームが、世界最大級の科学賞「ブレークスルー賞」を受賞したのです。
「ブレークスルー賞」とは何か、どれほどすごいのか――今回はその内容を分かりやすく紹介したいと思います。
ブレークスルー賞とは?
ブレークスルー賞は、アメリカのIT業界の巨人、グーグル創業者やメタ(旧フェイスブック)創業者らが出資し、自然科学分野の最先端研究に贈られる世界的な賞です。
通称、「科学界のアカデミー賞」とも呼ばれており、
さらに言えば、「ノーベル賞の前哨戦」と評されることもあるほど、世界的な注目度を集めています。
賞金はなんと、300万ドル(約4億5千万円)という破格の規模。
今回の研究内容は「宇宙の謎」に迫るもの
今回受賞したのは、スイスとフランスの国境にある欧州合同原子核研究所(CERN)に設置された大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を使って行われた実験チーム。
「ビッグバン直後の宇宙はどんな状態だったのか?」
「物質に重さを与える“ヒッグス粒子”とは?」
――そんな壮大な問いに迫る実験に、長崎総科大の研究者たちが加わっていたのです。
大学からは副学長の大山健 教授、下島真 教授、そして当時の大学院生たちも参加し、
宇宙誕生のわずか10万分の1秒後の状態を再現する実験などに貢献しました。
長崎から世界へ:地元大学の底力
これほどのスケールのプロジェクトに、長崎の大学が参加していたという事実。
実は、長崎総科大は私立大学としては日本で唯一、2つのLHC実験(ATLAS、ALICE)に参画している大学なんです。
今回の受賞チームは、世界中から約1万3500人の研究者が集まった巨大な国際共同研究。
その中に、地元長崎の大学が名を連ねていたというのは、本当に誇らしいことです。
日本からの過去の受賞例は?
日本からこの賞を受賞した例はそれほど多くはありません。
過去には、iPS細胞などの研究でノーベル賞と合わせて注目された例もありましたが、
今回のような国際チームでの共同受賞、そして地方大学からの参画というのは非常に珍しく、
まさに“快挙”という言葉がふさわしい出来事です。
未来を担う若手研究者への支援にも
この賞のもうひとつの素晴らしいところは、賞金の使い道。
約4億5千万円という賞金の一部は、次世代を担う若手研究者の教育支援に充てられる予定です。
実験のスケールも、影響のスケールも、とてつもなく大きい。
「長崎のような地方都市でも、やりたいことを持っていれば、世界に挑戦できる」
――大山教授のこの言葉は、これからの学生たちにとって、大きな励ましになるはずです。
まとめ:科学の世界に広がる“長崎発”の可能性
身近な地域の大学が、こうして世界の科学の最前線で活躍している。
こういうニュースを知ると、少しだけ遠くに感じていた“宇宙の謎”が、急に近くなったように感じませんか?
地方にいても、世界とつながっている。
それをまさに体現してくれた、今回のブレークスルー賞受賞。
地元の誇りとして、そして未来への希望として、
この研究がさらに多くの人に知られてほしいなと思います(^^)