長崎県初の「ラウンドアバウト」導入! 右折は違反?新しい交差点の社会実験がスタート

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画像は生成AIで作成したイメージ

長崎県諫早市に、信号のない新しい交差点「ラウンドアバウト(環状交差点)」が登場しました。長崎県では初めての試みとなるこの交差点の本格導入に向け、2年後の運用開始を目指して社会実験がスタートしています。

ラウンドアバウトとは? 基本ルールをチェック

ラウンドアバウトは、円を描くように走行する環状交差点で、欧米では一般的に使われています。最大の特徴は、信号がないこと。代わりに「ゆずれ(Yield)」の表示があり、交差点内の車が優先されます。

基本ルールは以下の通りです。

  1. 交差点内を走る車が優先
  2. 進入時は周囲の車の動きを確認してゆっくり進む
  3. 時計回りに走行する(逆走禁止!)
  4. 目的の方向が見えたら左折して退出

特に注意が必要なのは、右折は禁止ということ。右折したい場合も、一度左折して交差点内に入り、時計回りに回ってから出る必要があります。間違ってそのまま右折してしまうと、「環状交差点左折等方法違反」になるので要注意です。

社会実験がスタート! 運転手の反応は?

今回の社会実験では、警察官が路上に立ち、運転手に通行方法を説明。安全に運用できるかどうかの検証が行われています。

実際に利用した人の声を聞くと…

  • 「楽しかった! どこで出ようかなーと考えるのが新鮮」
  • 「県内で初めてだから、期待と不安がある」
  • 「初めて通る時は緊張した」

初めてのシステムに戸惑う人もいれば、スムーズに通行できることを実感する人もいるようです。

ラウンドアバウトのメリットとは?

この交差点システムには、いくつかの大きな利点があります。

1. 事故のリスクを軽減

ラウンドアバウトでは、走行速度が自然と抑えられるため、重大事故の発生を防ぐ効果が期待されます。特に、交差点での正面衝突や右折時の事故が減るとされています。

実際にラウンドアバウト(環状交差点)の導入前後で、同じ交差点における事故率の推移を示すデータがいくつか報告されています。例えば、長野県軽井沢町の六本辻交差点では、ラウンドアバウト導入前の年間事故件数が5件だったのに対し、導入後の1年間では1件と、約80%の減少が確認されています

また、静岡県焼津市の山の手環状交差点においては、ラウンドアバウト導入後の走行挙動の変化が調査され、導入から約4年半後でも環道内や流出部での速度抑制効果が継続していることが明らかになっています。

事例や具体的な件数がまだ少ないのでなんとも言えない所ですが、ラウンドアバウトの導入は交通事故の減少や走行速度の抑制といった安全面での効果が期待できると考えられます。

2. 渋滞の緩和

信号待ちが不要になることで、スムーズな交通の流れが実現。時間帯によって渋滞しやすい交差点でも、信号に引っかかることなく進める可能性があります。

3. 停電や災害時でも機能

信号が不要なため、停電や災害時でも交差点の機能が失われないのも大きなメリット。万が一の際にも、混乱なく交通を維持できます。

今後の展開は?

諫早市では、来年度に交差点の規模を拡大し、さらに実験を継続する予定です。
本格導入は、早ければ再来年度(2年後)の予定。今回の実験結果をもとに、今後の導入地域を検討していく方針です。

また、ラウンドアバウトは全国各地でも導入が進んでおり、今回の試みが成功すれば、長崎県内でも他のエリアに広がる可能性もありそうですね。

「ラウンドアバウト」は日本で定着するのか?

ラウンドアバウトは海外では一般的な交差点ですが、日本ではまだ馴染みがなく、今回の諫早市の取り組みは県内初の試みとなります。

確かに事故防止や渋滞緩和などのメリットは大きいですが、実際に普及するには「慣れ」の問題がありそうです。

例えば…

  • 運転手がスムーズにルールを理解できるか?
  • 入り方や出方に戸惑う人が増えないか?
  • 標識や道路標示だけで適切に誘導できるか?

実際に「どう進めばいいのかわからない」「どこで出ればいいか迷った」という声も出ています。初めての人にとっては、最初のハードルが高いかもしれませんね。

ただ、もしこのシステムが定着すれば、より安全で効率的な交差点が実現することは間違いありません。諫早市の社会実験の成果が、今後の全国的な普及のカギを握ることになりそうですね!

私としては信号機が必要ないことで導入や管理コストも減りそうですし、事故や渋滞が減る可能性もあるならばどんどんテスト導入をして良ければそのままGO!でいいと思います。何事もトライアンドエラーですね(^^)

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T.kawano

Web業に従事して約20年。人生の約半分以上をWebに費やしてきました。 長崎県産業労働部や商工会議所の専門家としてセミナーをしたりWebでお困りの方の相談にも乗っていました。 デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、 「つくって話せるWebディレクター」として活動中。 月間約700,000PVのwebサイト運営、フォロワー約15,000人のSNS運営の実績を元にWeb集客や、日常を語ります。 三児と一猫の父。趣味はバドミントンとお笑い。 「優しい」のに「仕事ができ」て「面白い」人間を目指して日々精進中。