間違えて理解していた 「うがった見方」
うがった見方
これをたまに使う機会があります。
私としてはネガティブな表現で、「うがった見方をすると○○だから、こうした方が良いね」
というように疑って見る、気をつけて見る表現として使いやすいのでちょくちょく使っていました。
漢字で書くと『穿った見方』ですね。
字を見ても、疑って見るのに合ってそうな雰囲気です。
ですが、うちの取締役と話をしている時にふと思ったんです。
「アレ?これって実際にはどんな意味だっけ?」
自分が思っている言葉のニュアンスが少し違ったり、そもそも全然違う意味だったりすることがあると思います。
そういうことがあるので、私はちょくちょく自分から出た言葉が本当に正しい言葉か調べるようにしています。
そのおかげで気づけたのですが…
まさか…全然違う意味だったなんて…_| ̄|○ il||li
穿った見方は褒め言葉
穿った見方の正しい意味は
「鋭い洞察力と探究心をもって、物事の本質を捉えようとする見方」
なのです。めちゃくちゃ良い言葉なのですね!
間違えて覚えている理由として、『穿つ』という言葉には詮索という意味も入っているため、そのせいで多くの人に間違えて理解されているのかもしれませんね。
でも使う時は要注意
穿った見方の正しい意味を知ることはできました。
なので、本来であれば
「○○さんは穿った見方が素晴らしいですね」
と褒める時に使う言葉になります。
では今後これを正しく使うかというと私は使わないと思います。
それは、私のように間違えて理解している人が多いからです。
実際私の周りの何人かに確認しましたが、正しく理解している人はおらず、同じく誤用していたか、そもそも知らない人ばかりでした。
ただ、これだけでは誤用している人が多いと決めつけるのは早いので、他に調べてみました。
文化庁が平成23年に発表した「国語に関する世論調査」の結果によると、約2人に1人が「疑って掛かるような見方をする」(48.2%)という誤った意味で使っていることが分かりました。
つまり、間違えて理解している人は多いため、これを褒め言葉のつもりで使っても、相手にはネガティブに受け入れられる可能性があり、ヘタをすると嫌味を言っているようにも思われてしまうためです。
自分が正しい言葉を知っているからそれで良いという考え方だけではなく、相手がどうとらえるかも考える必要がある。
コミュニケーションの難しい所ですね!
というわけですが、今後は全く使わないわけではなく、話のネタとしてストックしておくことにしました。
そうすれば「へぇ〜知らなかった」という雑談になることもできますし、相手が知っている人であれば「すごいですね〜、どうやって知ったんですか〜」と盛り上がることもできます。
皆さんもこの『うがった見方』を活用してみてください(^^)
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T.kawano
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