地方ケーブルテレビの破産が教えてくれること
寂しいニュースです。長崎県五島市の「福江ケーブルテレビ」が今年1月8日に破産手続きに入ったことが分かりました。インターネットプロバイダ事業や映像制作をやってた会社で、2009年の売上は約2億3656万円もあったそうです。立派な数字ですよね。
でも、やっぱり地方ならではの問題が響いたみたいです。人口減少でお客さん自体が減ったり、大手の通信会社とか同業他社との競争が激しくなったり。最終的には約2億3999万円の負債を抱えることになってしまったとか。
ただ、事業自体は「五島テレビ」に引き継がれて、サービスも続くそうなのでそこはひとまずホッとしましたね。
地方のケーブルテレビって実際どうなの?
これ、地方に住んでる人には「え、困るんだけど」って話ですよね。地方のケーブルテレビって、ただテレビ放送とかネット回線を提供するだけじゃなくて、地域に根ざした情報を発信してくれる存在なんです。例えば、地元のお祭りやイベント情報を番組として取り扱ってくれたり、自治体のお知らせなども届けてくれる。都会じゃなかなか体験できない「地元密着感」ってものができるんです。
でも、そこに押し寄せるのが時代の波。NetflixとかYouTubeとか、全国どこでも同じコンテンツが見られる時代になって、「ローカルなものにお金払わなくてもいいんじゃない?」みたいな雰囲気が広がってしまったのかもしれません。
福江ケーブルテレビが残したもの
正直、こういうニュースを聞くと「地方での商売って厳しいなぁ」って考えてしまいます。ですが、事業を引き継いだ「五島テレビ」が今後どんなふうに運営していくのかには注目したいところ。単に昔ながらのケーブルテレビじゃなくて、新しいメディアの形を模索していくかもしれないですよね。
例えば、SNSとかYouTubeを活用して、地元の魅力をもっと広く発信するとか。五島市って観光地として素敵な所がたくさんあるので、そういう地域資源をうまく使って「ローカルだけどグローバル」みたいな方向性を狙うのもアリじゃないかな、とか。
あと、YouTubeチャンネルよりはクオリティが高く、テレビよりは身近に感じられるものという位置での番組を作るのも「ならでは」なのかもしれませんね。
地域の力が試されるとき
地方で商売をするって、人口減少とか、時代の流れとか、自分たちだけではどうにもならないことも多いです。でも、だからこそ地域全体でどうサポートし合うかが大事なんですよね。行政とか地元の人たちが「自分たちの情報インフラを守るぞ!」っていう気持ちで行動したら、まだまだ可能性はあると思います。
福江ケーブルテレビの破産って聞くとちょっとネガティブに思うかもしれないけど、これをきっかけに地元がどう変わっていくのか楽しみにしてもいいんじゃないかな、と。むしろ、これを「次に進むための転換点」として、地域全体で良い方向に進むことを期待したいですよね(^^)
T.kawano
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