週のはじめは週の始め?それとも週の初め?
月曜日。
「さあ今週もがんばろう!」と気持ちを切り替える人も多い日ですね。
そんな月曜日にふと頭をよぎったのが、こんな疑問でした。
「週のはじめ」って書くとき、
『始め』と『初め』、どっちの漢字が正しいんだろう?
言葉を扱う仕事をしていると、こういう“ささいな迷い”がちょくちょくあります。
そして調べ始めると、想像以上に深くて面白い世界が広がっていたりするんですよね。
「週のはじめ」はどっちが正解?
結論から言うと——
どちらでも間違いではありません。
ただし、ニュアンスは少し変わってきます。
◎「週の始め」と書くと…
- 週の活動のスタートというイメージ。
- 月曜日の朝、さあ今週もがんばるぞ!という“始動”感が強い。
◎「週の初め」と書くと…
- その週の最初の頃という意味合いで、時間軸を意識した表現。
ですので、たとえばビジネスシーンで「週のスケジュールについて話す」ような場合は
「週の始め」の方がより自然ですし、文章としても意図が伝わりやすいでしょう。
個人的には「週の始め」派
私自身はというと、「週の始め」という表現の方がしっくりきます。
「今週の始まりに」「今週の一歩を踏み出す」…そんな意味合いを込めるなら、やっぱり“始め”の方がしっくり。
とはいえ、「週の初めに軽く体調を崩して…」のように時間軸で表現する時は“初め”も自然なんですよね。
結局は文脈次第。どちらも日本語として存在していて、使い方の幅があるのが面白いところです。
ちなみに「始め」と「初め」、違いは?
それぞれの意味をあらためて見てみましょう。
- 始め(はじめ):
ある動作や出来事の“スタート”という意味。
例:仕事を始める、会議の始まり、週の始まり など。 - 初め(はじめ):
時間的な“最初の時点”を指す言葉。
例:明治の初め、人生の初め、今年の初め など。
ふたつはどちらも「はじめ」と読めますし、文脈によってはどちらでも違和感がないケースもあります。
そういえば「週のはじめ」って月曜日?それとも日曜日?
この疑問もセットで浮かんできませんか?
実はこれは国やカレンダーの文化によって異なります。
- 日本のビジネスや生活習慣では、多くの人が「月曜日」を“週の始まり”と捉えています。
- 一方で、カレンダーの表示では「日曜日」が最初にくるものも多く、「週の初め=日曜日」という解釈もあります。
ちなみに、国際的な標準(ISO)では「週の始まりは月曜日」とされています。
なので、Excelなどを使うときも「週の開始を月曜に設定」なんて項目が出てきたりしますよね。
正解があるようで、ない。だからこそ面白い
言葉の世界って、こういう“境界線のあいまいさ”があるから面白いなと感じます。
もちろん正しい日本語を知っておくのは大切です。
でも、伝える相手や文脈によって柔軟に使い分ける“バランス感覚”も、同じくらい大切。
少しの言葉の選び方で、文章の印象や読みやすさが変わってくるからこそ、
こうした微差を大切にしていきたいですね(^^)
まとめ
- 「週の始め」は“行動や活動のスタート”を表す
- 「週の初め」は“時間的な最初”というニュアンス
- どちらも間違いではないが、文脈に応じて選ぶと良い
- 曜日の観点では、日本の多くの人は「月曜日=週の始まり」と認識している
- 言葉は正しさだけでなく、“伝わりやすさ”や“やさしさ”も大切
T.kawano
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