セキュリティなのにセキュリティー? — カタカナ語の“伸びる”不思議

1524文字 Blog, Vocabulary, 知識・知恵

こんにちは(^^)
今日はちょっと言葉の話を。

以前から入力と発音が違う言葉あるなーなんて思っていたんです。
ただいざ思い出そうとしたら思い出せない。

そんなモヤモヤな生活をしている今日、とうとう見つけ、そして思い出しました!

セキュリティと書くのにセキュリティーと読む

これって当たり前にしているのですが不思議じゃないですか?

コーヒー関連のウェブサイトも作成しているため、「スペシャルティコーヒー」の話をする機会がありまして。
ふと気づいたんです。

スペシャル“ティ”って書くのに、読み方はスペシャル“ティー”って言っちゃってるよね?

この違和感、なんとも言えず気になってしまいました。

でも、よくよく考えると、こういうカタカナ語って他にも結構ありますよね。

表記と発音がズレてる?実はたくさんある“伸びる系カタカナ語”

代表的なのがこちら

カタカナ表記 実際の読み方 補足
スペシャルティ スペシャルティー コーヒー業界でよく聞く「specialty coffee」ですが、発音は自然と伸ばしがち
セキュリティ セキュリティー 「セキュリティリスク」より「セキュリティーリスク」の方が口になじむ
クオリティ クオリティー 会話だとついつい「クオリティーが高い」と言ってしまう…
アクティビティ アクティビティー 体験型アクティビティー、って言いますよね
モビリティ モビリティー 最近注目されている電動モビリティも、読みは“モビリティー”が主流

どれも、「書く時は伸ばさないのに、読むときは自然と伸ばしている」言葉ばかり。

なぜこうなるのか?ちょこっと言語の視点で

こういう“ズレ”って、実は日本語のカタカナ表記の特徴でもあるんです。

  • 英語の発音に引っ張られる
     英語では「-ty」や「-ity」で終わる言葉が多く、語尾の“ティ”の音が弱くなる傾向があります。日本語に置き換えた時に、自然と「ティー」と伸ばす方が発音しやすく感じるようです。
  • 伸ばした方が“かっこいい”と感じる
     例えば「クオリティ」より「クオリティー」の方が語感が良い、と感じる方も多いのでは? リズムの良さや聞き取りやすさも関係していそうですね。
  • 他の言葉と混同しにくくなる
     「スペシャリティ」と「スペシャルティー」など、似たような言葉との区別をするために、語尾を強調する効果もあるのかもしれません。

正しさより、伝わること

もちろん、言葉には正しい使い方というものがあるかもしれません。

でも、日々の会話やブログ、商品名においては「通じるかどうか」が何より大事。
表記と発音が少し違っていても、意味が正しく伝わればそれで十分なこともあります。

むしろ、少しのズレがあるからこそ、言葉って面白い

この“セキュリティ問題”をきっかけに、ちょっと言葉に興味を持ってみるのもいいかもしれませんね。

普段から違和感を楽しもう

私はこういう小さな「ん?」に出会うと、つい調べたり考察したくなってしまう性分です。

でもこれって、仕事でもすごく役立つんです。

「なぜこの言葉を使ったんだろう?」
「この表記は誰に向けているのだろう?」
「この一文字の差で伝わり方が変わるかも?」

そうやって言葉と向き合うクセがつくと、文章も、提案も、コミュニケーションも、より伝わるものになっていく気がします。

というわけで、今日は「伸びるカタカナ語」の話でした(^^)

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T.kawano

Web業に従事して約20年。人生の約半分以上をWebに費やしてきました。 長崎県産業労働部や商工会議所の専門家としてセミナーをしたりWebでお困りの方の相談にも乗っていました。 デザインからライティング、撮影、プログラミングまでやっており、 「つくって話せるWebディレクター」として活動中。 月間約700,000PVのwebサイト運営、フォロワー約15,000人のSNS運営の実績を元にWeb集客や、日常を語ります。 三児と一猫の父。趣味はバドミントンとお笑い。 「優しい」のに「仕事ができ」て「面白い」人間を目指して日々精進中。