セキュリティなのにセキュリティー? — カタカナ語の“伸びる”不思議
こんにちは(^^)
今日はちょっと言葉の話を。
以前から入力と発音が違う言葉あるなーなんて思っていたんです。
ただいざ思い出そうとしたら思い出せない。
そんなモヤモヤな生活をしている今日、とうとう見つけ、そして思い出しました!
セキュリティと書くのにセキュリティーと読む
これって当たり前にしているのですが不思議じゃないですか?
コーヒー関連のウェブサイトも作成しているため、「スペシャルティコーヒー」の話をする機会がありまして。
ふと気づいたんです。
スペシャル“ティ”って書くのに、読み方はスペシャル“ティー”って言っちゃってるよね?
この違和感、なんとも言えず気になってしまいました。
でも、よくよく考えると、こういうカタカナ語って他にも結構ありますよね。
表記と発音がズレてる?実はたくさんある“伸びる系カタカナ語”
代表的なのがこちら
カタカナ表記 | 実際の読み方 | 補足 |
---|---|---|
スペシャルティ | スペシャルティー | コーヒー業界でよく聞く「specialty coffee」ですが、発音は自然と伸ばしがち |
セキュリティ | セキュリティー | 「セキュリティリスク」より「セキュリティーリスク」の方が口になじむ |
クオリティ | クオリティー | 会話だとついつい「クオリティーが高い」と言ってしまう… |
アクティビティ | アクティビティー | 体験型アクティビティー、って言いますよね |
モビリティ | モビリティー | 最近注目されている電動モビリティも、読みは“モビリティー”が主流 |
どれも、「書く時は伸ばさないのに、読むときは自然と伸ばしている」言葉ばかり。
なぜこうなるのか?ちょこっと言語の視点で
こういう“ズレ”って、実は日本語のカタカナ表記の特徴でもあるんです。
- 英語の発音に引っ張られる:
英語では「-ty」や「-ity」で終わる言葉が多く、語尾の“ティ”の音が弱くなる傾向があります。日本語に置き換えた時に、自然と「ティー」と伸ばす方が発音しやすく感じるようです。 - 伸ばした方が“かっこいい”と感じる:
例えば「クオリティ」より「クオリティー」の方が語感が良い、と感じる方も多いのでは? リズムの良さや聞き取りやすさも関係していそうですね。 - 他の言葉と混同しにくくなる:
「スペシャリティ」と「スペシャルティー」など、似たような言葉との区別をするために、語尾を強調する効果もあるのかもしれません。
正しさより、伝わること
もちろん、言葉には正しい使い方というものがあるかもしれません。
でも、日々の会話やブログ、商品名においては「通じるかどうか」が何より大事。
表記と発音が少し違っていても、意味が正しく伝わればそれで十分なこともあります。
むしろ、少しのズレがあるからこそ、言葉って面白い。
この“セキュリティ問題”をきっかけに、ちょっと言葉に興味を持ってみるのもいいかもしれませんね。
普段から違和感を楽しもう
私はこういう小さな「ん?」に出会うと、つい調べたり考察したくなってしまう性分です。
でもこれって、仕事でもすごく役立つんです。
「なぜこの言葉を使ったんだろう?」
「この表記は誰に向けているのだろう?」
「この一文字の差で伝わり方が変わるかも?」
そうやって言葉と向き合うクセがつくと、文章も、提案も、コミュニケーションも、より伝わるものになっていく気がします。
というわけで、今日は「伸びるカタカナ語」の話でした(^^)
T.kawano
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