Amazonが2億人に緊急警告~プライム会員を狙う詐欺が急増中~
インターネット詐欺がますます巧妙になる中、ついにAmazonが全プライム会員約2億2000万人に対して詐欺への警告を発したというニュースが話題になっています。
普段からネットショッピングを利用している方なら、「Amazonからのメール」には見慣れているはず。でも、それが逆に詐欺師に狙われる理由にもなっているんです。
セキュリティ専門家も騙されそうになった巧妙な手口
この話題が特に注目されているのは、サイバーセキュリティの専門家でさえ攻撃の標的になったという事実があるからです。
その専門家によると、4週間という短期間で何度も電話や電子メールによる詐欺攻撃を受けたそうです。特に印象的だったのは、病気で寝込んでいて病院からの連絡を待っていたときに、詐欺師からの電話に出てしまったというエピソード。
電話の内容は「あなたのアカウントを使ってiPhone 13が購入されました」というもので、慌てた利用者から個人情報やアカウント情報を盗み出そうとする手口でした。
専門家でも一瞬騙されそうになるほど巧妙な詐欺が横行しているということですね。
「プライム会費値上げ」を装ったメール攻撃が急増
今回の警告の直接的な原因は、「プライム会費がまもなく値上がりします」という偽のメール攻撃が急増していることです。
これらのメールには「購読をキャンセルする」というボタンが設置されていて、クリックするとプライムアカウントの認証情報が盗まれてしまいます。
特に危険なのは、Amazon側も認めているように「他の情報源から入手した個人情報がメールに含まれている可能性がある」ということ。つまり、あなたの名前や住所などの正しい情報が記載されているため、本物のAmazonからのメールと区別がつきにくくなっているんです。
詐欺メールの危険信号を見抜くポイント
Amazonは、詐欺攻撃を見抜くための危険信号として、以下のような特徴を挙げています。
偽の切迫感を演出
「今すぐ対応しないとアカウントが停止されます」「24時間以内に確認してください」など、慌てさせてリンクをクリックさせようとします。
正規サポートが聞かない情報を要求
Amazonの正規スタッフが決して尋ねることのない、支払い情報や銀行情報を要求してきます。
高額商品の不正注文を装う
「第三者によって高額商品が注文されました。キャンセルするにはこちらをクリック」という手口で、緊急性を演出して騙そうとします。
正規の支払いチャネル以外での支払い要求
ギフトカードでの支払いや電信送金など、Amazonの正規決済方法以外での支払いを求めてきます。
Amazonが推奨する対策方法
公式アプリまたは直接サイトへアクセス
プライム会員資格を確認したいときは、メールのリンクではなく、Amazonの公式アプリを開くか、ブラウザに直接「amazon.co.jp」と入力してアクセスしましょう。
メッセージセンターで確認
Amazonからのメッセージが本物かどうか疑わしいときは、「アカウントサービス」内の「メッセージセンター」で確認できます。
二段階認証の有効化
「アカウントサービス」の「ログインとセキュリティ」設定から、二段階認証を有効にすることで、アカウント乗っ取りのリスクを大幅に減らせます。
詐欺に遭わないための心構え
慌てずに一呼吸
「緊急」「今すぐ」「24時間以内」といった言葉が出てきたら、まず一呼吸置いて冷静になりましょう。本当に緊急なら、Amazonから複数の方法で連絡があるはずです。
疑わしいときは無視
少しでも怪しいと感じたメールや電話は、まず無視。必要であれば、自分で公式サイトにアクセスして確認しましょう。
個人情報は簡単に教えない
Amazonが電話でパスワードやクレジットカード情報を聞くことはありません。求められても絶対に教えないようにしましょう。
12万を超える偽ドメインが存在
さらに恐ろしいことに、セキュリティ研究者の調査によると、プライムデーの数週間から数カ月前に、12万を超える偽のAmazonドメインやウェブページが作成されていたそうです。
これらは詐欺攻撃を助長するために作られたものと推測されており、詐欺師たちがいかに組織的に活動しているかがわかります。
BBB詐欺トラッカーで情報収集
Amazonは、Better Business Bureau(BBB)と提携して、顧客が詐欺のデータベースを検索できるツールを提供しています。
「BBB詐欺トラッカー」では、攻撃の種類、電子メール、URL、ブランド名、電話番号などで検索が可能で、詐欺攻撃の報告もできます。
疑わしいときは確認を
今回のAmazonの警告は、私たち一般ユーザーにとって重要な注意喚起です。
プライム会員は日本でも数千万人規模とされており、多くの人が日常的にAmazonを利用しています。だからこそ、詐欺師にとっても格好のターゲットになってしまうんですね。
大切なのは、「Amazonからのメール」だからといって無条件に信用せず、疑わしいときは公式サイトやアプリから直接確認すること。そして、焦らされても一度冷静になって考えることです。
セキュリティ専門家でさえ騙されそうになるほど巧妙な詐欺が横行している今、私たち一人ひとりが注意深く行動する必要がありますね。
皆さんも、心当たりのあるメールや電話があったら、まずは疑ってかかることをおすすめします (^^)